プロローグ
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どな、それが財団Xの答えって訳か。ならば、もう容赦なくお前達をブチのめしても文句は言えないな。いくぞ!!」
アーガスはまず前方のマスカレイドDの大群に向けて走り出すや、彼らに向けて軽くジャンプし空中からパンチを繰り出してマスカレイドDの1体を殴り飛ばし、着地と同時にミドルキックで近くのマスカレイドDを蹴りつけ軽く吹き飛ばした。
残ったマスカレイドDもマシンガンを乱射して応戦するが、小刻みに右へ左へと交わされてしまいアーガスの動体視力と運動神経の良さを見せつけられた。
「ちいっ、マシンガンを全てかわし切るとは…!」
「くそっ、我々をなめるな!」
「かかれ、かかれ!何としてでも奴を取り押さえるんだ!!」
さらにナイフを手に襲いかかるマスカレイドD数人に対し、右足を軸に回転し左足かかとからのショートジャンプスピンキックをマスカレイドDに決める。
オーラをまとったキックは鮮やかに命中し、マスカレイドDを大地に叩きつけ強引に道を開けさせた。
「はあっ!!」
「「「ぐおあぁぁぁぁ!!」」」
マスカレイドDは元の警備員に戻り、ガイアメモリが首から空中に排出されクルクルと回転しながら宙を舞い、パリーンと砕け散って破片がばらまかれた。
メモリブレイク…それはドーパントが戦いに破れた時に起こる、敗北の証。
「さて、これ以上無駄な戦いはしたくない。早く道を開けるんだ!さもなくば、彼らと同じ運命をたどる事になるぞ。」
「くっ…!」
アーガスは背後にいる残ったマスカレイドDに忠告し、マスカレイドDの一団は一体どうしたらいいのか迷っていた。
もしここでアーガスを逃がしてしまえば、彼らとて明日はない。処刑されるか、職を失い路頭に迷うか…二つに一つしかないからだ。
となれば、やはり答えはこれしか残されていないだろう。
「何を言うか、我らは財団Xの一員だ。そう簡単に道を開けると思っていたのか!?」
「やはりな…簡単に見逃してはくれないと思っていたが、そこまで徹底して私の邪魔をするのなら、それ相応の覚悟はできているだろうな?」
「当然だ、いくぞ!!」
「「「おおぉぉぉぉぉーっ!!」」」
腹を括ったマスカレイドD達の一団がアーガスに殺到し、アーガスもやれやれ…といった感じで右腰に取りつけてあった小さなメモリチップの一つを取り外し、ドライバーの右横にある専用スロットにセットした。
このチップはミッションメモリと呼ばれており、アーガスの戦闘補助はもちろんの事、各種メモリを変えれば状況に応じた能力を使う事もできる便利なツールである。
『キック・イグニッション!!』
「さぁ、パーティーは終わりだ!!」
さて、今しがたドライバーにセットしたミッションメモリにはブーツが描かれてあり、アーガスは深く腰を落としフゥーと息を吐くと、目の前にいるマスカレイドDの一団
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