プロローグ
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ープから降りマシンガンを構える。
「そこを動くな!動くと撃つぞ!」
「…くっ!」
「いたぞ、待てえぇぇぇぇぇっ!」
後方からもさらに警備員達が集まりサンドイッチ状態になりながらも、若い科学者は冷静に状況を読み脱出の機会をうかがう。
「貴様、ここから逃げられると思うな。我ら財団Xに忠誠を誓った者は、死ぬまで研究を続けなければならぬのだ。大人しく施設に戻れ!」
「ほぅ…。」
警備員のリーダーが科学者に言葉を投げかけるが、科学者は軽くニヤリと笑うや懐から赤と銀で彩られたバックルを取り出し腰に装着した。そのバックルにはL字型に形作られた細長いスロットルが付いており、その左横には何やら小型チップが入りそうなスロットルが接続されている。
彼が手にしているドライバー…ロストドライバー改を見て、警備員達の間にも緊張が走る。
飽くまで我々と戦う気か…警備員達は額から汗を流し、マシンガンを構えつつ科学者の出方をうかがい、科学者はさらにポケットからUSBメモリに似たアイテム『ガイアメモリ』を取り出し、下にあるスイッチを押しガイアウィスパーを鳴らす。
ちなみに、ガイアメモリは深緑色のボディカラーに白抜きのAが描かれており、字自体も何の飾り気のないシンプルな物だ。
『アーガス!』
「ならば…強行突破あるのみ!!」
そして科学者がガイアメモリをバックルの細長いスロットルに入れると、おもむろにスロットルを右に倒しバックルを起動させた。
「…変身!」
『アーガス!!』
するとどうだろう、科学者の体から突風か巻き起こるや緑色の粒子が次々と科学者の身を包み込み、あたかも竜巻の様に荒ぶっているではないか。
警備員達は吹き飛ばされまいと何とかこらえ、やがて突風が収まり再び彼の方を見ると…科学者は屈強な戦士へと姿を変え、警備員の目前に現れていた。
深緑を基調としたカラーリングに金のガントレットとメカニカルかつ軽量な同色の
胸部装甲に鷲をモチーフとしたヘルメット。さらに両足に軽めの装甲が施された赤のブーツ、そして首に巻かれた白いマフラー。
戦士の名は…仮面ライダーアーガス。
財団Xが極秘裏に開発した、拠点制圧用プロトタイプライダーである。
「さぁ、道を開けてもらおうか!私に倒される前に、な。」
「くっ、しゃらくさい!全員かかれ、絶対に奴を逃がすな!」
警備員達も懐から骨格を象った不気味なガイアメモリを取り出すと、首にあるコネクターに挿入し怪人に変身した。怪人は、黒のスーツ姿に人間の肋骨をモチーフとしたマスクを着けており、不気味な事この上ない姿をしている。
これこそ、財団Xが己の野望を達成させるために生み出した欲望の怪人…ドーパントと呼ばれる者であり、警備員が変身したのはマスカレイド・ドーパント(以下、マスカレイドD)という下級の戦士である。
「なるほ
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