暁 〜小説投稿サイト〜
火猫の少女と虚無
サイトの実家
[4/5]

[1] [9] 最後 最初
出して店の掛け時計で、確認した
結構時間潰したし問題ないと判断して、
家に向かう。

 ◇◇◇

 家に着いて靴を脱ぎ客間に入ってく、
出てきたときと違って二人とも、
打ち解けたように見える。

「話し終わったのか?」

 母さんとルイズを眺めながら、座りこむ。

「お義母さんと話しは済んだわ」

「ルイズちゃんと話し楽しかったわ」

 二人が仲良さそうに笑っていて安心した。

「じゃあ母さん一先ず帰るな・・」

 ルイズに目を向け、意思を伝えた。

「お義母さん・・また、遊びにきますから」

 礼をしてから、サイトの隣を歩く。

「楽しみにしているわ・・二人共仲良くね」
 
 笑顔で手を振り送り出してくれた。

  「また来るよ母さん」

「はい・・」

 一度、向き直り手を振り返してから
歩いていく。

 念のために竹刀入れをコルベール先生に
作ってもらい、デルフを持ってきたけど
特に問題なさそうだな・・

 人気(ひとけ)のないビルの屋上まで歩いてき
ルイズが杖を出した。

「いい世界ね・・それと、お義母さん好きになっちゃったから、別れるの辛くて泣かないでいるのに必死だったわ」

「そうか・・仲良くなれてよかったよ、また母さんに会いに行こう二人で」

 向かい合いながら、手を握り見詰め合う。

  「約束したわよサイト・・ちゃんと守ってね」

 笑顔で笑いながら話す、最初の頃のオレに
見せてやりたいくらいだな・・

「当たり前だろ・・二人で幸せな家庭を築くんだから」

「そうね・・」

 静かにワールドドアを開き、ハルケギニアが
映る空間に入り込む、刹那! 暗く暗転して、
体が引きずり込まれてく、

「なにこれ! 嫌! サイト!!」

 突然のことに驚き、暴れだすルイズ。

「大丈夫・・どんな場所でも側にいるよ・・オレは」

 怖くないわけないが・・オレが冷静に
ならないと・・ルイズを守るんだ!
強く抱き締める。

 泣いてたルイズも、安心したのか、
背中に手を回して抱きつく。

「私・・貴方を好きになってから弱くなってた、思いが繋がったら繋がったで、安心して弱い自分をさらけ出すようになってしまったわ・・責任とってねサイト・・居なくなったら許さないんだかね」

 真っ暗で、何も見えない空間に呑まれながら、
うるうる光る瞳がサイトを捉える。

「頼まれても離さねぇよ!! 任せとけ!」

 力強く宣言した・・時には命を掛けた
こともあった、それくらい大切なんだ・・
誓えるさ、死ぬときが来
[1] [9] 最後 最初


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ