友人、増えました
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さすがにそんなのとは戦いたくない。シン・ベルワン・バオウ・ザケルガは使い物にならないからな。
「さすがにそれは有り得ませんよ。ですが、私は異端児ですからね。愛想を尽かされるかもしれません」
「それは努力でどうとでも出来るさ。それにリーアたんにすれば君以上の婚約者を捜す方が難しそうだ」
「オレ程度など、捜せば他にも居るでしょう。オレにあるのは力だけです」
「自分では気付けないだけさ。少しでも親しい者ならすぐに気付く魅力が君にはあるのさ」
オレに魅力がある?駄目だ、全然分からん。そんなオレを見て、周りの皆が苦笑している。というか、出会ったばかりのサイアスとカリナも分かったのか。
「これはお互いに苦労しそうだね。だけど、乗り越えた先には真なる絆が生まれる」
そう締めくくるサーゼクス様にオレは余計に首を傾げる事になった。
「さて、話は変わるけどゼオン君。今回の君とリーアたんとの婚約に反対する者が何人か居る。まあそのほぼ全てがグレモリー家の権力と地位を欲しての事だ。これ以上は言わなくても分かるよね」
「レーティングゲームで黙らせろと。構いませんよ、ちょうど新魔法の実験台が欲しかった所です」
「話が早くて助かるよ。準備は既に出来ているけど、何か要望はあるかい?」
「時間短縮の為に全員をまとめて相手をさせて貰いたいのですが」
「ほう、随分強気だね。いつものマントは身に着けていないようだが」
「マントに見えないだけで身に付けていますよ」
そう言ってネクタイを指差す。そして軽く動かしてみせる。
「なるほどね。本当に便利なマントだ」
「オレの身体の一部ですからね。自分の身体を置いて何処かに出かけるなど考えられませんね。まあ、それが気に食わない者も居ますが、これを揺りかごに育った者も居ます。こいつはまさにオレそのものです。まあ今回は出番は無いでしょうけどね」
「ゼオン、お前の新魔法の名は?」
「ディオ・ギコル・ギドルクだ」
side out
side ローウェル
グレイフィア殿に連れられて移動するゼオンを見送り、そのままサーゼクス様に連れられてグレモリー家が集っている所に連れて行かれる。サイアスとカリナは逃げようとしたが、何事も慣れだ。無理矢理連れて行くことにする。
「そう言えば、先程ゼオン君に新しい魔法の名前を聞いていたみたいだけど何故だい?」
「ゼオンが使う魔法の名前にはちゃんとした法則がありますから、それを独自に解析しているのでそれの確認の為です」
「へぇ、よく研究しているみたいだね。親友じゃなかったのかい?」
「親友でライバルですから。それに対策を立てられると喜ぶんですよ、ゼオンは。力を持て余している様な奴で
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