友人、増えました
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「私は全然おいしいと思うよ」
「多少整形すれば今日の様なパーティーに出ていても問題無いですね」
「あ〜、確かに美味いな。100円ってドル計算だとどれ位だ?」
「今の為替市場だと1ドル103円だったかな」
「この味で1ドルだと買い占めるしかないな。本当に採算が取れてるのか?」
「前年比プラス2%で成長中だな。まあ日本は島国だからな。原材料のカカオは輸入するしかないから稀に赤字を出しているみたいだが、基本は黒字だったはずだ」
詳しくは覚えてないがそれ位だったはず。あまり細かい所まで聞かれても困る。
「それにしてもチョコレートだけでこの拘り様は凄いな」
「外から入ってきた食べ物の大半は日本風に改造するからな。ちょっと考えつかない事をする事も多いな。国風もかなり緩い上に伝染しやすい。宗教的に仲の悪いはずの人種が同じ飯屋で相席になっても普通に笑いながら会話していてもおかしくない国だ。それどころかその緩い空気を気に入って改宗する奴らすら居る」
「それは、逆に怖いな」
「中々面白そうな話をしているね」
突如背後から聞き覚えのある声がかかる。
「サーゼクス・ルシファー様!?」
サイアスが驚いて大声を上げ、カリナと共に臣下の礼を取ろうとする。
「お久しぶりです、サーゼクス様。グレイフィア殿もおかわりないようで」
そんな中、オレとローウェルは普通に対応する。リアス嬢との婚約が決まってからサーゼクス様はオレによく会いに来る様になり、オレはローウェルの所に良く居た所為だ。
「ははは、久しぶりだねローウェル君。あいかわらず魔王府の方にゼオン君とのレーティングゲームの許可を取る為に色々しているそうだね」
「ええ。公式のレーティングゲームでなくては逃げ出しますから。少しでもゼオンの手札を曝さないと勝率が低いですから」
「だ、そうだけど。ゼオン君はどう思う?」
「ローウェルとの試合は、楽しいですが疲れるのでやりたくないんですよ。まあ、最上級に昇格する次のシーズンからなら少しはやっても良いですね。今までより時間は余っていますから。あまり多くは割けないですけどね」
「それは無論リーアたんの為だよね」
「リーアたん?」
「ああ、すまない。愛しの妹のリアスの愛称さ」
魔王様が妹をリーアたんと呼ぶのかよと内心で愚痴りながら答える。
「ええ、もちろんですよ。それから家族の為にも」
「うんうん、ちゃんと考えてくれているようだね。考えていなかったら……」
全面戦争かな?リアス嬢を溺愛しているのは周知の事実だからな。超越者であるサーゼクス様の力の正体、噂では“滅び”そのものと聞く。たぶん、クリアの真の姿の様に振れる物全てを滅ぼすのだろう。
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