友人、増えました
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低いから確実に死ぬな。というか誰でも無理そうだ」
「ということは、魔王様クラスか、それ以上の攻撃力か。絶対真っ向から喰らいたくないな」
「というか年下の子に負けてる私達って」
「うるさいな、今は負けてるかもしれないがいずれは勝つぞ!!一度は追いつめてるんだから。それに対策マニュアルも現在有志を集めて製作中だ」
「ならばオレも負けない様に増々力を磨かなければな」
「これ以上強くなってどうするのよ」
「力と金は幾らあっても、あっ、金は溜め込むと経済に悪影響を及ぼすからありすぎると困るか。まあ自分と周りの者を守る為にはあった方が良いだろう?」
オレの言葉にちょっとだけ震える三人を見て喋り過ぎたと少し反省する。
プライベートに突っ込んだ会話を切り上げて世間話に移る為に結界を解く。基本的に人間界に居るので冥界の話題を聞くのは中々無いので聞きに徹する。まあ、軽い話の方が多いので楽しめている。
「新しい番組を立てようとしてるんだけどよ、企画が似た様な物ばかりで困ってるんだけど、何か案は無いか?」
「そもそもオレは冥界の事情に疎いんだが」
「あ〜、そうだったな。まあ、簡単に言えばニュースとか、過去に偉大な実績を手にした人へのインタビューとか、レーティングゲームの実況とか、式典の生放送とか位しか無い」
「なんだそれは?新聞か何かか?半年程人間界に出張してこい。それだけで新しい局が必要になる位の勉強量になるぞ。というか娯楽に関しては人間界が、特に日本が凄いな。あの国は凄いぞ、色んな意味で」
「何が凄いの?」
「あの国と言うか、あの国の職人は改造とか改良とか魔改造するのが大好きな人種でな。一つ、おもしろい話をしよう。チョコレートを知っているな」
「ああ、もちろんだが」
「日本で購入する事の出来るチョコレートの中で普通の一般人が良く購入する板チョコ。100円程で購入出来るこのミルクチョコレート、他の国では作る事が出来ない。本場の国や最もチョコレート菓子の最先端を行っている国でもだ」
「「「はあ?」」」
「ミルクチョコレートに使うミルクの質が他の国では考えられない位の高品質な物をふんだんに使っている所為で他の国では採算が取れないんだ。だが、日本ではそのミルクを高品質だとは思っていない。実際、日本での普通の家庭で飲まれているミルクより品質は高いが、手が出せない程ではない。まあ、食べてもらった方が早いな」
孤児院に顔を出した際に配っているお菓子の中から件の赤い包み紙に覆われているミルクチョコレートを収納の魔法陣から引っ張りだして四人に渡す。四人は綺麗に包み紙を外し、銀紙を破ってチョコレートを口にする。
「ちょっと甘さがくどい気がするが個人の好みの範疇だな」
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