友人、増えました
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まあ、拷問されちゃったら勘弁してね。出来るだけ頑張るけど」
「そのような状況に陥るなと言いたいが、まあ良いだろう」
手紙をカリナに投げ渡すとその豊満な胸の間にしまう。隣に居る慎ましい胸を持つシャリエラがカリナを睨みつけている。
「それにしても噂は当てにならないわね。全然付き合い良いじゃない。なんでこれではぶられてるの?」
「おい、カリナ止せ」
「気にするなサイアス、大した事じゃない。カリナ、お前が聞いた噂の中にマントとブローチについての物はあるか?」
「ええ、あるわよ。確か、産まれた時から身に付けていてそれで周囲を傷つけたって。あとは子供らしくない子供だったって奴位ね」
「その噂、半分は真実だ。オレは産まれた時からマントとブローチを身に付けて産まれ、泣きも暴れもしない赤ん坊だった。それを不気味に思っても仕方ないだろう。殺されなかっただけオレは恵まれている」
「それ、本当に恵まれているって言えるの?」
「オレは今こうして生きているし、自由だったからな。それすらも出来ん奴は幾らでもいる」
「前向きなのか後ろ向きなのか分かり難いわね。それに自由は既に過去形になってるけどそれは良いの?」
「真の自由と言う物は存在しない。産まれや性別や能力で区別される以上、義務と制限がある。だが、そこに自由は無いのかと言われればそうでもない。義務を果たせば自分の能力が及ぶ範囲内での自由が与えられる。今回の婚約も家を残さなければならない貴族としての義務だからな。拒否などしないさ」
「う〜ん、話せば話す程中身が分からなくなってきたなぁ〜。かなり突っ込んだ話になるけど、ずばり絶対に許せない事は?」
「家族を傷つける事、家族を侮辱する事、悪意ある者が家族に近づく事。敵には一切容赦はしない」
「う、うわぁ〜、清々しい笑顔。理由さえ知らなければ騙される女の子がいっぱい居そうな位に清々しい笑顔」
「オレも初めて見るな」
「だが、そこまではっきりと言い切れるのは信頼出来る。オレは、そこまではっきりと言えそうにないな」
「私も」
「オレも。というかウチは殺す方が大変だからな。まあゼオンなら簡単に殺せるんだろうけどな」
「簡単とは言わないが、フェニックスであろうと最上級を使えば殺せるだろうな。オレの身体も耐えられないから多少の怪我を負うので使いたくはないがな」
「最上級って上級下位の何段階上なんだ?」
「二段階上だ。ジガディラス・シン・ザケルガ以外だとオレが全快状態でも一撃、無理をすれば二撃、撃てるかどうかといった物だな。威力はレーティングゲームの会場を崩壊させて余りある威力だ」
「ああ、無理そうだな。オレは兄弟の中じゃあ一番不死性が
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