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魔法科高校の有能な劣等生
友と記憶
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からだ」

影の顔付きが変わった。
怒りに満ち溢れた表情で今にでも爆発しそうなマグマに見える。
だが、俺には理解出来ない何で影は俺を助けるのだろう?

「漆黒氏の得意魔法は地盤のベクトルを利用した特殊魔法だと聞いたけど?
危険ランク最上級のSSS、魔法師の中でも指折りの天才」

「脳ある鷹は爪を隠すって言うだろ。
自分の得意分野の魔法を誰にも公開せず隠し持っていた」

ジジ、聞き覚えの有る言葉だ。
昔、自分が何度も何度も使った言葉だった気がする。
記憶の大半を失った俺が知る筈の無い過去を検索する滑稽だな。

「なら無月君が風香ちゃんを助けた後はまだ記憶が残っていた?」

「多分、確信も根拠も無いけど」

沈黙が訪れ黙り込む。
俺も話に積極的に参加したいが記憶を失った俺が話に参加しても邪魔なだけ。
でも、2人とも何でそんなに俺の為に?

「あの、すいません」

「なんだい?」

「先生のお名前、聞いてなかったんですけど?」

今更だが、俺は医者の名前を知らない。
3ヶ月前から俺を治療、看病してくれたらしいが名前を知らずいるのも変な気分だ。
よって俺は行き詰まった状況で医者の名前を聞く事にした。

「先生と呼ばれるなんて嬉しいね。
僕の名前は斎藤 磨寒、改めて宜しく」

「こちらこそ」

変人と思っていたが名前も変だ。
磨くに寒いと書いてみつる。
完璧に当て字だが、妙にカッコ良く聞こえる。

「磨寒って言うより先生って呼んでくれたら嬉しいな(笑)」

満面の笑顔で言ってくる。
どうやら目の前の変人 斎藤 磨寒は名前で呼ばれるよりは先生と呼ばれる方が嬉しいらしい。
変人と思っていたがやはり変人だ。

「わ、分かりました先生」

俺は変人 斎藤 磨寒を名前で呼ばず先生と呼ぶ事にした。
理由、多分、先生と言わなかった面倒くさそうだら。

「うん、ありがとう!」

大きな感謝の言葉と更に満面の笑顔が降りかかる。
相当、嬉しいみたいだ見てるコチラが疲れるので目を気付かれない程度に逸らす。

「変態が」

凄く痛い目で影は先生を見た。
目線の先にゴキブリが見えてるみたいに俺は見える。

「へ、変態!?
失礼な僕はノーマルタイプだよ!!」

「ノーマルタイプ?
先生と呼ばれただけで発情に似たキモイオーラを出せるお前が?」

笑わせるなと言いたげな笑いで先生を挑発する。
先生も怒りを堪え我慢しているが更に影は調子に乗る。

「大体、お前は元々が変人でしかも趣味が年下に先生と呼ばれウハウハする事ですとしか言えない残念な中年だろ?」

「ぼ、僕は20代だよ!
まだ、青年!」

口喧嘩が始まった。
2人とも禁止用語や変な言葉を言
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