戦場
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た!? いったい、顔を上げてくれ・・」
何やってるんだ?鳩が豆鉄砲を食らったかのような、
たじたじとした反応だった。
「あのさ、倒した奴連れてきてくれって言われたとき、酷い態度だったろ? だからーー」
「なんだ、そんなことか・・」
まったく気にしてないような態度で、大きく
肩の力を抜き息を吐く。
「そんなことっーー」
反論しようとするが、遮られた。
「仲間だと言ったのはお前だぞ・・クー」
構わないけど、ウェールズらしかぬ言葉を
聞いたような、気のせいか・・?
「ウェールズ、いまさ、お前って・・」
「言ってはダメだったか?」
首を傾げながら、まずかったか?と・・
どうやら、間違いではないようだ。
「構わないよ、いや・・むしろいいな!!」
手を差し出すウェールズに掴まり、
勢いよく立ち上がる。
◇◇◇
「クーの風を感じるーー」
間違いない外から感じた、この感覚をたがえる
ことはない。
暖かくて日溜まりのような、優しい風だから。
でもーー
いつもと少し違う気がするのは、なんでだろう?
レンは違和感を覚え、いても立ってもいられず、
クーを求め歩きだす。
無意識に足をはやく動かしていた。
言い知れない不安にかられて。
クーのいる外に急いだ。
次の瞬間。地響きのような空間を揺らす衝撃が走る。
「・・・・なに?」
突然のことで対応しきれずに、目を疑った。
少こし前の壁が跡形もなく弾けとび、
硝煙があたりを覆う。
幸いどこも怪我はなく問題ない。
そしてーー
このような攻撃をする勢力は1つ。
貴族派・・レコンキスタしか考えられない。
「クーにはやく合流しないと・・」
急いでその場を後にして、クーの場所に
走りだした。
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