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アセイミナイフ -びっくり!転生したら私の奥義は乗用車!?-
第18話「Uへの道/危険なクマ野郎」
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「ぶぅぅぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

一瞬の隙にオークの僧侶は、その腕の凶器をミスリルベアーにたたきつけた。

だが、ミスリルベアーは身じろぎもせず、その口端を笑みの形に歪ませた。

―――意志がある、ですと!?

シドは驚き、鉄棍を熊から話すと構え直した。

それを見て、ミスリルベアーもまた威嚇するかのように両腕を店に掲げる。

その姿を見て、シドは確信した。獣ならば、笑わない。

この獣は笑う生き物ではないのだ。

「いけません!このミスリルベアー…何者かに操られているようです!意志を感じる!」

「なんだとおおお!?イダ!こっちへこい!!」

グウェンとストランディンとともに、リックの側まで行こうとする。

だが、にじり寄るようにシド、イダ、男爵の娘たちとリック、グウェンの間に割り込み、

その行動を阻害するミスリルベアー。

「グゥルルルルル…」

「なんとしても逃さないつもり!?くっ…今の私じゃ、叶わないッ!」

獣の唸り声にストランディンが悔しげに叫ぶ。

―――そんなこと、わかっている。だったら、どうにかするしかない。

イダは逡巡することをやめて、自分の最大の技をぶちかますことを決めた。

シュ、とバッグを取り出すと、それをミスリルベアーに向ける。

一発限りの勝負。避けられる訳にはいかない。ならば…

「シドさん!よけて!!」

イダの声があたりに響く。その声を聞いた瞬間、弾けるようにシドが後ろに飛び退いた。

「まずは畳をくらあえええええ!!!」

ドガァッ!

バッグから畳がとび出す。イダの気合に答えてか、盗賊たちに使った時よりも

射出速度が早い。時速100kmは出ていそうだった。それがまともにミスリルベアーの

鼻っ面に叩きつけられた。

「があぁぁぁっ!」

当たりどころはそれほどダメージを与える角度にはならず、ダメージも少ないが、

怒りを注ぐことには成功したようだ。

「シドさん!一瞬でいいから!そいつ突き飛ばして!!お父さんたちとまっすぐに

ならないようにして!!お願いします!!」

「おおおおおおおううううううう!!」

つんざくような懇願の叫び。その叫びに答え、シドが鉄棍を全力でミスリルベアーの喉に

叩きこむ。グシャア、という音がするが、熊はひるまない。

「ゴッアアアアアアアアア!!!」

だが、痛みはあったのか、シドへ向けて突進しようとする…だが、それは叶わなかった。

「いまにゃあああ!!リックしゃん!全力で引っ張れえええええ!!」

「おう!!」

リックたちが「射線」から離れた瞬間、父とグウェンが何かを引っ張ったのだ。

それは…細いロープ。露
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