第八十五話 Guardian
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は門番と戦っているようだった。
ナイトメアマザー。
ゲイトにそう名付けられた巨大なキューブが体当たりや炎、雷といった多彩な攻撃を仕掛けて来る。
エックスの苦痛の呻きやルインのいかなる苦痛でもくじけたりはしない気迫の声が通信を通してリアルに伝わって来る。
交錯する音を聞く度にエイリアは思うのだった。
エイリア「ゲイト…どうしてこんなことを…あなたはそんな愚かな人じゃないはずよ?」
呟きが聞こえていたのかゲイトは答えて来る。
ゲイト『忘れられないんだよ。僕の研究が理解されるどころか、処分されたことがね。優れているのに…何故?エックスやゼロやルインなんて未だに謎に包まれていて、危険な部分が沢山あるかもしれないのに、どうして処分されない?』
エイリア「それは…」
ルイン『エックス!!』
エックス『離れろルイン!!砕け散れええええええ!!!!』
直後、一段と激しい轟音がした。
恐らくエックスがナイトメアマザーにギガアタックのギガブレードを喰らわせたのだろう。
轟音が次第に弱まっていくのに合わせ、ゲイトが己の気迫を最大限に発揮した。
ゲイト『ナイトメアマザーが倒されたようだね…直にエックスとルインが僕の元に来る。待っているよエイリア!!僕の力を、今こそ証明してみせる!!』
そしてほぼ同時刻。
シールドナー・シェルダンはゼロとルナの訪れを待っていた。
脳裏には“あの日”の記憶が過ぎる。
あの日…。
『シールドナー・シェルダンがイレギュラー化したぞ!!』
『ジム博士を殺したんだ!!』
『やはりゲイトに造られたレプリロイドだ。最悪の結果を齎した!!』
機能停止した博士の傍ら、静かに博士を見下ろしていたシェルダンにイレギュラーハンターが武器を構えた。
シェルダンは突如イレギュラー化したジム博士を処分。
苦しくも最善の選択をした。
丁度それを目撃されたシェルダンはハンターからイレギュラーと見なされた。
ゲイトに造られたというたったそれだけのことで。
違うと言いたかった。
だが…ガードとしての役目を果たせなかった。
そしてイレギュラーに間違えられるほど世間から必要とされていないと悟った。
シェルダン『博士…』
守るべき人の亡骸を見る。
シェルダン『すまなかった…』
そしてシェルダンは自害した。
最期の時、駆け付けた蒼、紅のハンターの姿が見えた。
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