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FAIRY TAIL 友と恋の奇跡
第193話 幕開けと共に終焉、終焉と共に惨劇は訪れる
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しら?彼女も強そうだし、結構楽しめそうだわ♪)」

3人の女魔道士が再び攻撃をしようとしたその時―――――、

エ&ナデ&ウラ「!!?」

3人同時にその場から距離を取った次の瞬間、バゴォン!と音を立てて地面が爆発した。煙の中から黒い人影が見え、エルザ達の方へ歩み寄って来る。

カオ「爆発の香り(パルファム)を見抜くとは、お見事です。」

ローズピンク色の髪の毛をサイドアップに束ねた少女―――カオリが微笑んでいた。

チャ「カオリ乱入ーーーーーッ!」

チャパティ・ローラが叫ぶ。
カオリはキャラメル色のショルダーバッグから小瓶を取り出し、上下に軽く振りながら、

カオ「女魔同士の戦場に、私も混ぜてくれませんか?」





ト「あー・・・」

ショ「しょ・・初代、さん・・・?」

メイ「ど・・どうして・・・ひっ・・なぜ・・・うぇっ・・な、泣いてなんかないですっ!ぐすん・・全然・・・うぅ・・泣いてなんかぁ〜・・・」

マカ「あやせっ!あやせっ!初代をあやせーーーーーっ!」

トーヤとショールが困惑した表情を浮かべ、さっきよりも酷くなきじゃくるメイビスを見て、さっきよりもパニック状態になっているマカロフが叫んだ。





グ「いっ・・てェ〜・・・!」

アンナとの激戦の時に負った火傷の跡が悲鳴を上げ、グレイは呻き声を上げる。

グ「クソ炎ほどじゃねーが、アイツの炎も熱いは乱暴だわ・・・俺は炎と妙な縁でもあるのか?」

1人でぶつぶつ呟きながら歩いていたその時―――――、

リオ「ならばその火傷、俺の氷で冷やしてやるっ!」

グ「!」

突如頭上から降り注いできた氷の礫を間一髪で回避する。味方のユモ以外で、氷の魔法を使う魔道士はグレイの知る中でただ1人―――――。

リオ「ボロボロだな、グレイ。」

グ「お前もすぐにボロボロにしてやるよ、リオン。」

リオ「それはどうかな?」

シェ「天神の・・・北風(ボレアス)ッ!!」

リオンの意味深な言葉に首を傾げる間もないまま、黒い風を纏ったシェリアがどこからともなく姿を現し、グレイに襲い掛かってきた。こちらもまた、グレイは間一髪で回避する。

シェ「今年はジュビアはいないから、リオンが惑わされる事はない!」

グ「何だよそれ・・・」

シェリアの言葉にグレイは呆れたように呟く。

リオ「とにかく、回復魔法を使えるシェリアがいる以上、俺達は倒れる事はない!」

シェ「愛があれば、負ける事なんてないからねっ!」

リオンが両手に冷気を溜め、シェリアが両手に黒い風を纏う。それに応えるかのように、グレイも両手に冷気を溜めた。

グ「綺麗さっぱりに片付けてやるよ、2人まとめてな。」
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