第193話 幕開けと共に終焉、終焉と共に惨劇は訪れる
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応援する!弱音を吐いたら、その時点ではい終了になっちゃう!フレイも私の相棒なら、妖精の尻尾の魔道士なら・・・最後まで、全力全開で仲間を応援してェ!」
マヤの声は、観客の大歓声にほとんど掻き消されてしまい、応援席にいた妖精の尻尾の魔道士達にしか聞こえなかった。
言いたい事を言い終えたマヤは「ふぅ〜」と落ち着きを取り戻す為息を吐いた後、まだマヌケな顔をしたままのフレイの頭をパシ!と軽く叩いてから、
マ「一緒に応援しよ、フレイ。」
太陽のような笑顔で笑った。
さっきまでの態度との豹変っぷりに、一度フレイは目を見開いたが、すぐに照れ隠しのように頭を掻きながら、
フ「おう。」
と大きく頷いた。
ル「ていうかマヤ、少し口調がナツに似てたわよ。」
マ「え?そぉ?」
ウェ「自覚、なかったんですね・・・」
シャ「まぁ、マヤらしいっちゃマヤらしいわね。」
ハ「だねぇ。」
ルーシィの言葉に当の本人であるマヤは首を傾げ、それを見たウェンディとシャルルは呆れたように呟き、ハッピーも賛同するように呟いた。
マ「まぁまぁ、そんな事はどーでもいいから、皆頑張れーーーっ!」
さらぁっとさっきまでの会話を受け流すと、映像に向かって威勢の言い声援の声を上げた。
その時―――――、
?『――――――――――マヤ。』
マ「!?」
突如、どこからか自分の名を呼ぶ澄んだ声が聞こえマヤは咄嗟に振り返ったが、名を呼んだと思われる人物は誰もいない。
マ「(・・・なぁ〜んだ、気のせいか。)」
「ただの空耳か」と自分に言い聞かせ、また応援しようとすると、
?『――――――――――マヤ。』
マ「!だ、誰!?」
再び、どこからか自分の名を呼ぶ澄んだ声が聞こえ、今度はさっきよりも早く振向いたが、やっぱり名を呼んだと思われる人物は誰もいなかった。
ト「マヤさん、どうかしたんですか?」
マ「!?」
首を傾げて問い掛けてくるトーヤの声にマヤは目を見開いた。
マ「(い・・今の声・・・聞こえて、ないの・・・・?)」
落ち着きを取り戻す為、マヤは一度大きく深呼吸をしてトーヤに問い掛けた。
マ「ね、ねぇトーヤ、今私の名前を呼んでる声が聞こえなかった?」
ト「声・・ですか?いえ、僕には何も・・・聞こえましたか?ウェンディさん、ショールさん。」
ウェ「いえ、私も聞こえませんでしたけど・・・?」
ショ「俺も何も聞いてないけど・・・?」
トーヤは答えた後、近くでその話を聞いていたウェンディとショールに問うが、ウェンディもショールも首を左右に振るばかり。
シャ「今はあちこちでたくさんの人が声を上げてるから
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