ターン13 正義の闇と運命の光
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通常だろうと速攻だろうと装備だろうと儀式だろうと、とにかく分類が魔法カードである者が発動されたターンに自らの攻撃力を元の攻撃力、つまり1100の倍にするというもの。効果の仕様上、収縮などで半減させることもできないすこぶる厄介なこの効果は、三沢が発動させかけた伏せカードは速攻魔法、禁じられた聖槍に対しても当然働く。ちなみにこの超有名カードは、モンスター1体の攻撃力を800ダウンさせる代わりに、このターンあらゆる魔法及び罠カードに対する完全無効化能力を得させるものである。
アルカナフォースI−THE MAGICIAN 攻1100→三沢(直接攻撃)
三沢 LP1150→50
「ぐふうっ!!」
一撃でライフを50まで持っていかれた三沢。すでにその体はボロボロだったが、それでも彼はまだ諦めていなかった。ひとえに、自らの友人たちを助けるために。絶対にここで引くわけにはいかないのだと。
「さて、ここまでやればもういいでしょう。このターンでさらにザ・ワールドの効果を使用してザ・ワールド自身とマジシャンを墓地に送ればもう1度あなたのターンはスキップされますが、私も今日は少し運命を操りすぎて疲れてしまいました。おそらく、いまカードをドローしたとしてもあなたのライフを奪うモンスターを引くことはできないでしょう。これで私はターンエンドです」
3回連続で訪れた斎王のターンをなんとかしのぎ切ったものの、その代償は大きい。3枚あった伏せカードは1枚がマジシャンの効果のため発動する意味がほぼない状態にあるため残るは1枚のみとなり、ライフも既に50しか残っていない。おまけに手札も0でモンスターもない。このターンでモンスター、それもマジシャンを倒すかせめてその攻撃を防げるようなものを引かない限り、今までの苦労は全て水の泡である。
「お、俺に………俺にターンを渡したことを後悔するんだな、斎王…………まずはトラップカード、リミット・リバースを使用。これにより、俺の、墓地から、攻撃力1000以下のモンスターを、表側攻撃表示で………特殊、召喚する」
カタパルト・タートル 攻1000
4本の太い足で大地を踏みしめ、背中から伸びたルドラの重力砲とは比べ物にならないほど大きなカタパルトの重みを支える機械亀。
「ばかな!そんなモンスターはあなたの墓地に………いや、あの時か!」
斎王の脳裏によみがえる、デュエル序盤での1シーン。あの時確かに三沢は、こう言っていた。
『そして魔法カード、アームズ・ホールを発動。このターンの通常召喚権を失う代わりにデッキトップを墓地に送り、その後デッキか墓地の装備魔法を1枚手札に加える』
「あそこでデッキトップのそのカードを墓地に落としていたのですか。ですがそのモンスターも、射出する対象が
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