ターン13 正義の闇と運命の光
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いうことは三沢にも予想できた。彼は運命の存在を信じないタイプではあるが、少なくとも斎王が何らかの能力を持っていることはわかる。幸いにもA・ボムのステータスは低く、返しの戦闘ダメージさえどうにかできるならばモンスターをうまく引ければ救いはある。
モンスターを引ければ、だが。
「カードを3枚セット………これで、ターン終了だ」
そして、それは叶わない話だった。たった守備力300しかないA・ボムですら、モンスターの存在しない彼の手札にとっては十分な脅威となる。そして、斎王はその隙を見逃さない。
斎王 LP1900 手札:0
モンスター:アルカナフォースXXI−THE WORLD(攻)
A・ボム(守)
魔法・罠:なし
三沢 LP2700 手札:0
モンスター:なし
魔法・罠:3(セット)
「私のターン。モンスターを召喚するのは得策ではないでしょう、もう一度ザ・ワールドによるダイレクトアタック!オーバー・カタストロフ!」
再び光を充填した世界が、今度こそ目の前の敵を排除せんと破壊を解き放つ。そのパワーを前に、三沢は………
「やはり激流葬やミラーフォースを警戒してきたか!俺らしくもなく縁起を担いで入れただけのカードだったんだが、まさか本当に役に立つとはな。トラップ発動、チェンジ・デステニー!このカードは相手の攻撃を無効にしてそのモンスターを守備表示に変え、さらに相手は2つの効果から1つを選択する!」
世界の攻撃は空中で力を失い、三沢と斎王の間には2枚の扉………それぞれ赤と青に塗られた、何の変哲もない簡素な造りの扉が出現する。
「私に選択を、ですか?」
「その通りだ。まず1つは、俺に今攻撃が無効になったモンスター、つまりザ・ワールドの攻撃力の半分のダメージを与える効果。そしてもう1つは、それと同じ数値だけお前のライフを回復する効果。さあ、どちらを選ぶ?」
「では、ザ・ワールドの半分で1550のダメージを受けてもらいますよ」
特に斎王に迷いはなかった。それはそうだろう、彼にとって自分の勝利は確実なもの。ならば、無駄な戦いは少しでも早く切り上げるのが得策だと考えても不思議な点はどこにもない。
そして斎王の選択によりダメージを与える側、赤の扉が開いてその奥に広がる無限の宇宙のようなサムウェアからビームが飛んできて三沢を直撃する。
「うおおおおおっ!!」
三沢 LP2700→1150
「そしてメイン2に移行。魔法カード簡易融合を発動。1000のライフポイントを払うことでエクストラデッキから融合モンスター、魔道騎士ギルティアを特殊召喚。そしてA・ボム及びシャインエンジェルをリリースしてザ・ワールド正位置の効果を発動、相手ターンをス
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