二十六話 関所(アテンション)
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ーー思い出の続きーー
天から青光がさしている。
太陽が真上を通り過ぎる頃だった。
日本軍の赤い服を着ている中学生二人立っている。
目の前には大きな壁が立ち塞がっている。
ー壁内都市ー
と呼ばれるもの。
軽く聞いたことはあったと思う。
智也と広翔は壁を見上げていた。
「スゲーな、おい。」
見渡すほどの大きな壁である。
「10mくらいあるのかな?」
広翔は見上げながらそう言った。
「多分な、あの進撃の○○のみたいじゃね?」
あの人気アニメの進撃の○○では巨大な壁が街を囲んで敵から身を潜めているのである。
この壁も何かから守るためとか、何か目的を持っているはずである。
「ふっ、確かに、よくこんなの現実で作れたよね。」
広翔は軽く笑って便乗した。
大きな街を完全に囲んでいる。相当設置に苦労しただろう。
「本当に○人が出てきそうな雰囲気はあるけどな。」
智也は微笑んでそう言った。
まだ広翔達は疑問を抱きながら、ただ壁を見上げて立っていた。
「取り敢えず入ろうよ。」
と、広翔は直ぐに提案し関所に向かって歩き始めた。
門の先には関所の様な出入り口がはっきりある…
ー関所の近くまで来た。
警察官のような服装をした人が座って完備しているのがガラスを越えて分かる…
関所はガラス張りの市役所のような構成になっていた。
あまりに厳しく警戒しているのだろうか?
「・・・」
ー簡単に入れてくれるのだろうか。ーー
そんな疑問と不安が頭に出てくる。
聳え立つ壁。
厳重な関所。
子供(中学生)が二人。
入れてくれるのか。
こんな所に来ることは思っていなかったー
めんどくさそうだなー
そう思いながら、もう関所の目の前まで来た。
そして恐る恐る自動ドアが開く…
もう関所官はこちらの様子に気づいていたようだ。
「こんにちはー」
智也が取り敢えずと、挨拶をした。
ホールのようになっているため、声が響き渡る。
共鳴するように。
でも、
『・・・・・・』
なにも答えない。ーー
でもこちらの声は届いてるように見えるがー
しかも少し冷たい視線でみているのが分かる。
ー何か広翔の思った通りな感
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