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魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
76話:模擬戦決着! 勝者は…どっち!?
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そう言って士はスバルにビシッと指を刺した。
「まずスバル。最後の一撃やティアナとの連携はいいとして…お前の攻撃は一直線過ぎる!」
「うっ…!」
「もう少し工夫しろ、走りながら考えろ!相手の行動を観察して、次の動きを読んで、何が最適の攻撃なのかを考えろ!?」
スバルに言うことはもうないのか、次にティアナの方を向く。
「ティアナは四人の中じゃいい方だったな。メンバーへの的確な指示や魔法での支援、その他諸々な」
「あ、ありがとうございます…」
「でもやっぱり、スバルとの連携が中心になっちまうのが目立つな。まぁ付き合いがそれなりに長いのはわかるが、エリオやキャロももっと使った連携も、見てみたかったな」
は、はい。というティアナの言葉を聞いてから、今度はエリオとキャロに。
「エリオとキャロは、経験不足は否めないな。ま、こればっかりはしょうがない」
「「はい……」」
「だからって落ち込むなよ?お前らはこれからなんだから。エリオ個人は槍の扱い方、キャロは他のメンバーとの連携を中心に学んでいくことになるんだろうな」
「いや、士君。最初は全員でのチームワークを中心に教導していくつもりだったんだけど……」
「あら、そうなの?」
それは聞いてなかった、という顔をしてなのはを見る。なのははそれに対して、一回だけ頷いた。
そうだったのか、と頭を掻きながら士は呟いた。
「じゃあ俺が訓練に加わるのは、もう少し先か」
「そうなるね」
「え?どうしてですか?」
「俺は連携よりも個々の能力の方が教えられるからな」
まぁ何はともあれ、と言って腰に手を当て、士は四人を正面に見据える。
「これから約一年、お前らは前線に立って戦い、俺はその後ろで指揮を執らせてもらう訳だが……これならまぁ、前≠ヘ任せられるな」
「「「「っ!」」」」
「訓練でお前らを相手取る事もあるだろう。これから一年間、よろしくな」
ニヘラと笑ってそう言った士。それを見た四人は一度顔を見合わせた後、四人揃って頭を下げた。
「「「「はい!よろしくお願いします!」」」」
「おう!」
こうしてこの日の訓練はフォワード陣の勝利という形で終わった。
しかし今日フォワード陣が得た自信は、今までで四人が得た物の中で一番大きな物だった。
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