暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
76話:模擬戦決着! 勝者は…どっち!?
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を感じつつ、これはスバルの魔法だと結論付ける。
そう思いながら眺める士の背後に、一つの影が現れる。
「でやあああ!」
「…後ろからの強襲、悪くない選択だ」
その影とは、ウイングロードを駆けあがり飛び出してきたエリオの物だ。振り下ろさんとするエリオの叫び声を素早く察知し、士はすぐさま振り返りその攻撃を防ぐ。
しかし二、三撃を与えたところで、エリオはすぐさま士の元から飛び退いた。それに少し驚いた士を他所に、エリオはそのままウイングロードの上に乗り、走り出す。
(でもその位置だと、こっから見えるぞ。どうするつもりだ?)
そう思って見つめていると、エリオの姿が霧のように消えた。
これにはさすがの士も驚きを表情に出してしまう。エリオの能力に、ノーモーションでの高速移動はなかった筈。なら何故…?
今残っているフォワードのメンバーはスバルにティアナとエリオの三人。この中でこんな芸当ができるのは……
「幻術魔法を扱えるティアナだけ、か…」
となると、これはオプティックハイド=B単純なレーダー騙せるステルス状態にする魔法。中々強力な魔法だ。
弱点としては不可視にするためには、その対象に触れなければならない事。つまりは、ティアナも自身を不可視にした上で、ウイングロードの上に乗っている事になる。
その上、このウイングロードの発動者であるスバルも、おそらくティアナの魔法で不可視になっている筈だ。近距離直前では大量の魔力を使って、不可視はなくなる筈だが、それでも見えないのは辛い。
しかし人としての気配までは消えない筈だ。となればそれを基準にして考えるべきか。
「神経を…集中させて……」
そう呟き目を閉じる士。周りの気配を探るように、息をする。
今周りには……三つの気配。全部が螺旋状の道の上にあり、スピードはまちまち。一人後ろにいて、今二人が前に……後ろの気配が止まった。この動きは…魔力弾。
そう判断して目を開きながら振り返り、迫ってきていた魔力弾を魔力を纏わせた棍で弾く。
(うっそ、見えていない筈なのに…!?)
驚くティアナだが、それでも諦めたりはしなかった。魔力弾を放った事で見えるようになっていた体を、再び魔法で不可視にする。
士はティアナが見えなくなるのを確認すると、再び目を閉じて気配を探る。今は背中の方向に一人、少しズレた場所に一人と、前方向に走っているのが一人。
今度は一人、走るスピードをそのままに回り込むように走ってくる。このスピードは…スバルか。
「このままだと、一直線で衝突…」
「おぉぉりゃああぁぁぁぁ!!」
気配のする方―――左手側から蜃気楼のように姿を現すスバル。しかし士はその方向をしっかりと向いており、しかも拳を既に作り終えている。
それを見た瞬間
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