暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
76話:模擬戦決着! 勝者は…どっち!?
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びきると、そこから落下するように士の元へ向かっていく。
「いい感じになってきたじゃないか…!」
だけど、まだまだ!笑みを浮かべながらそう叫ぶ士は、向かってくる鎖を踊るようなステップで躱していく。
まるで音楽に合わせているような軽快さと、何かを感じさせる魅力を伴ったその動きに、フォワード四人はまたも驚く。
それを見た士は自慢げに口角をさらに上げる。そして遂に鎖の雨から抜け出し、地面を転がる。
(これで全員分の魔法のだいたいが見られたな…)
心の中でそう呟き、よしと決め込むと、士の手はライドブッカーへと伸びる。そこから一枚のカードを取り出し、開いたバックルに挿入する。
〈 ATACK RIDE・BIND 〉
〈バインド・プリーズ〉
その音声が流れると同時に、キャロの周りにいくつかの魔法陣が出現する。その魔法陣はミッド式でもなく、ベルカ式でもない。四人にとって見たことのない魔法陣だった。
それが急に自分の周りに現れたことに驚くキャロ。しかしそんな暇も与えないかのように、魔法陣からキャロの魔法と同じように鎖が出てくる。
「こ、これって…!」
「キャロと同じ、召喚魔法!?」
出てきた鎖はキャロへ向かい、その体へ絡みつく。「キャッ!」と声を上げてキャロは前のめりに倒れてしまう。
「キャロ!」
「キュク〜!」
それを見たフリードは何とか鎖を噛み切ろうとするが、逆に別の鎖に縛られ動けなくなってしまう。
『士くん?』
「な、何だよ…?言っとくが、お前の提示したルールには魔法使用禁止≠ヘないから、これはありの筈だぞ!?」
上で一部始終を見ていたなのはは、すぐに士に通信を繋ぐ。だが士は言い訳っぽく言い放ち、自分は正当だと主張する。
それに対し、まぁそうだけど、と言いよどむ。しかしやはり普通の魔導士相手にそれはどうなのだろうか、という疑問は消えない。
それでもまぁ、これ以上のキャロの行動は難しいと考え、
『ごめんね、キャロ。一応戦闘不能ってことで』
「え!?そうなるんですか!?」
キャロが抗議し始める前に、なのはは転移魔法を発動してキャロを回収する。
これにはティアナが焦りの色を露わにする。一番魔力が残っているのは確実にキャロだったし、元より彼女を軸にして攻撃を組み立てていく算段だったのだ。こんな早い段階で彼女が戦線を離れるとは、予想だにしていなかった。
しかし、やることは変わらない。今の自分のできる事を、精一杯やるだけだ。
[スバル、エリオ。そっちは?]
[準備完了だよ!]
[いつでも行けます!]
[それじゃあ、お願い!]
「ウイング、ローーードッ!」
ティアナの指示と共に、士の周りに水色の道が螺旋状に出来上がる。士はその光景に懐かしさ
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