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ゼロの使い魔ー紅の書ー
偵察
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 言われなくても・・帰るさ・・意地でもな!!

 脚に力を込めて迎撃態勢を維持する。こっちが・・
疲弊するように、揺さぶってだろうがよ・・
一瞬の油断で命を落とすような奴等と、何度も
殺りあってきたんだ!! 舐めんなよ・・

 レンがいないのは、初めてだけどな・・
リーチは短いが杖を剣に見立てて・・
接近戦になったらブレイドで・・
ブッた斬る!!
 
 唯一の救いは夜でも明るいってことかな、
浮遊大陸のいいとこだ・・
 
 黒い雲が突如頭上に現れた、
「ライトニング・クラウド」の雲が、
狙いを定めている。

「ウォーター・シールド!!」

 雲の目の前に水の壁を展開させ、雷が飛来
するまえに食い止めた、水は電気を通しやすく、
水に面白いくらい感電し、水と絡まり
暴れ回った。

「なかなかやるようだな・・」
 
 ハットを被った白髪の男が、涼しい顔で、
堂々と前から現れた・・

「それはどうも・・堂々と前から来るなら最初からそうしろよな・・」

 皮肉を言いながら、視線が弾けるように絡み合う。

「ここで死ぬ人間に語るのは無駄だろう?」

 言葉を交わす意味などないと、余裕綽々な
態度で嘲笑(あざわら)ってるようだ。

「甘く見たこと後悔させてやるよ!!」

 地面を力強く蹴り肉薄、腕を伸ばし
固定化した杖で、連続で刺突を繰り出す。

  「剣術に矜持があるようだが・・一手足りんな!」

 動きに合わせるように左右に体を傾け、
側面を弾き刺突をずらした。

「それで終わりなら、こちらか仕掛けさせてもらう」

 同じような構えをとり、もの凄い速さで、
突きを放つ。

「確かに速いな! だがよ! もっと速い奴を知ってるだよ!!」

  グラディアスの速さに比べたら、可愛いもんだぜ!
お前の速さなんてな!!

 突きを見切り相手の懐に踏み込む。

「ーーなんだと!? 私の突きを簡単に避けたのか!!」

 一旦後ろに下がり、態勢を整えようとするが・・
そんな隙を与える程クーは甘くなかった。
 
「遅えんだよ!!」

  渾身のブレイドを至近距離から、横に刃を
斬り込む。

 メイジの腹部から、夥(おびただ)しい量の血が
流れた・・間違いなく致命傷だろう。

「ぐッーーはァ・・」

  呻き声をあげ、絶命したようだ。

「ウェールズ・・今から戻るーー」

 悪人でも人が死ぬのを見るのは、嫌な
もんだぜ・・・・

  (無事でよかった・・相手はどうしたんだ?)

 安堵したように力を抜いたような声が聞こえる。

「ーー死んだ」

  沈んだ声で、一
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