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ゼロの使い魔ー紅の書ー
偵察
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 さてと・・・・責めてアジトくらいは今日の
うちに発見しておきたいよな・・
東に向かって走り出す。

 目を凝らさないと、見落としてるな・・
普通の人間だったら、わからないかーー
オレだったらここ隠れるって場所に、
ディテクトマジックをしてたら、
風石の反応とは違う魔力を関知した。

 錬金で山のように擬装された建物か?
人が入っていきやがった。 
ーー今日はここまでか、時間的に
ギリギリだな・・朝から行動してたが、
そろそろ夕方だ。

「ーーーーウェールズ、東の末端に錬金で山に擬装した拠点を発見した」

  敵に見つかったら厄介だと判断して、その場から
走って撤退しながら報告をする。一日目で、
アジトを見つけ出せたなら充分な成果だ。

(錬金でそんな物を製造してたとは・・周到だな、一旦戻ってくれ)

 周りに気づかれてないのを確認を怠らず意識を、
集中させる。

「そういうだろうと踏んで、撤退してる!」

  距離がある程度稼げたところで、フライを
唱え、地面より少し高い程度の低空飛行で、
飛び続けた。高低差がある場合は足に軽く、
ウィンドを掛けジャンプで避ける。

(偵察が得意分野ってだけあって、流石だな!!)

「夕飯には間に合うようにする! 先に食うなよ!!」

  笑いながら夕飯の話をはじめた。
確かな手応えを感じながら偵察の成功を確信
する。

(わかったから早く戻って来るんだぞ! レンが心配してるから・・)

「わかってるって! 任せておけーー!?」

  ーーゴォォ!!

  突然の事態に念話を中断せざるえなかった。
目の前の空間ごと、風の槌に叩きつけられた
ような風圧と衝撃が叩きつけられる。

 気づかれていたのか!? メイジは何処にいる・・

 杖を構えながら、警戒するが、敵は見えない。

  (クーどうした!? 何か起きたのか!)

  切羽詰まってるような危機迫る声色で、
叫びが頭に走る。

「敵襲だ・・恐らく手練れの風のメイジが一人、エアハンマーしたから、トライアングルは確実だーー」

 油汗が額から頬を流れていく、奇襲してきた割りに、
動きがなく静かなのが、不気味なくらいだ。

  なにが狙いだ・・焦らしてんのか?
趣味悪い野郎だぜーー

(なんだって・・切り抜けられそうか?)

 苦虫を噛み潰したような、歯痒(はがゆ)そうに
しながら状況を確認する。

「多分無理だ・・少し念話をやめる、悪いーー」

 念話をしながら、暗闇からこちらを狙ってる敵を
相手するのは厳しい・・・・

(わかった・・帰ってくるんだぞ・・絶対に!!)

  願うような、重々しい声が最後に木霊した
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