第二十二話:怒りの証〜小猫side〜
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今まで聞いたこともないほどの冷たい声と共にルドガー先輩の体から強く青白い光が出始める…ルドガー先輩の神器は武器を創りだすものだったはずです……あの光は一体?
「なんですかそれは?」
「……武器にとって最も重要なことは何だと思う?」
「?相手を確実に殺す殺傷能力ですかしら?」
「いや、それも大事だが最も重要なのは――」
刹那、ルドガー先輩の姿が消える
「消え…っ!!?」
そして次の瞬間にはダンタリオンの右手は宙に舞っていた
「――使い手の能力だ」
「き、貴様!!下賤な分際で私に何をした!!?」
「俺のバランスブレイクは『諸刃の剣』脳のリミッターを解除し全身の筋肉の百パーセントの力を発揮するものだ……だが今回は己の肉体を破壊しながらその限界をも超えて二百パーセントの力を引き出している」
…確か人間は体の筋肉を普段は20パーセントぐらいしか使っていないと聞いたことがあります…つまり今のルドガー先輩の力は単純計算で普段の十倍…イッセー先輩のせいで感覚がマヒしてますがルドガー先輩程の実力者が十倍になればその効果は絶大です……
…でもそんなことをすれば――
「そんな無茶をしてあなたの体が持つと思っているのですか!!?」
――そう、普通なら体が壊れる、そもそも普段抑えているのは体を壊さないためなのだから
「今のとこ持って二分だな……だが、俺がお前如きを殺すのに手こずるとでも?」
…そう言った、ルドガー先輩の目は今まで私が見たどの目よりも殺意に満ち溢れていた
…あれが……ルドガー先輩が本気で怒った姿……
「私は……私は崇高なる悪魔です!!!それをあなた達の様な下賤な―「黙れ」―っ!!?」
人間の体から出たとは思えない音を出してダンタリオンはルドガー先輩の攻撃、早すぎて良く分かりませんけど恐らくはハンマーで吹き飛ばされてしまいました
それと同時にルドガー先輩の腕から血が噴き出す
…やっぱり、相当体に負担がかかってるみたいです
「ゲボッ!?ま、まだ――アアアアアッッ!!!??」
「黙れと言ったはずだ」
そう無機質に言い放ちながら双銃でダンタリオンの足を淡々と打ち抜いていくルドガー先輩…あれは本当にルドガー先輩なんでしょうか?
「わ、私にはまだ霊がいます!!行きなさい!!死霊共よ!!!」
何十体もの死霊がルドガー先輩を取り囲み剣や斧などでルドガー先輩を斬りつけていく
「俺に触れると言うことはお前らを斬れると言うことだな?」
そう言うや否や、まるで親の仇かのように死霊を滅多切りにしていくルドガー先輩
…霊には血はないので辺りが赤く染まっているのは全てルドガー先輩の血と言うことになります……
…本当に大丈夫なのでしょう
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