マクロスF
0737話
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ーム砲を装備しているVFというのはこのフロンティア船団では酷く珍しい。それに比べてガンポッドはVFの標準装備であるが故にデータが集まるのも早かった訳か。
『そうだ。ルカ・アンジェロー二。いずれこの重量子ビーム砲も、アクセル・アルマーの機体が装備しているビーム砲も奴には通用しなくなる。それが早いか遅いか、それだけの違いでしかない。だからこそ歌が必要なのだ、彼女の声が』
『ふざけるな、ランカは俺が何としてでも守ってみせる! 反応弾が無理ならミサイル、ミサイルが無理なら銃、銃が無理なら……最後は拳になろうが、歯だろうが爪だろうが! 戦う意志が欠片でも俺の中に存在する限り、俺は妹を……ランカを守って見せる!』
その叫びと共にオズマはアーマードパックを解除してアサルトナイフを手に重兵隊バジュラへと襲い掛かる。放たれた重量子ビームを機体のスラスターを操作しながら回避し、バジュラとの距離を縮め……次の瞬間には、重兵隊バジュラの赤い装甲へとピンポイントバリアに包まれたアサルトナイフの刀身を突き刺し、その傷口を狙うかのようにレーザー機銃で射撃、重兵隊バジュラは宇宙へと爆散する。
それを見てアルト、ミハエル、ルカの3機もまたアサルトナイフを構えて敵へと向かっていき、俺はブレラが妙な動きをしないように観察しながらビーム砲でバジュラを撃破していくのだった。
新統合軍のVFに関しては、アサルトナイフを装備していない為に殆ど役に立たなかったが。
やがてバジュラも自分達の不利を悟ったのか、撤退していく。
それを見送りながらも、ブレラの言っていた事を考えざるを得なかった。
今回は確かにどうにかなった。だが、ブレラの言う通り確実に奴はビームに対する抵抗力を身につけてくる筈だ。
確かにランカの歌はバジュラに効果があるかもしれない。だが、それに対する耐性がつくという事も考えられるし、何よりもこの件を進めているのがグレイスとキノコだというのが怪しすぎる。
となると……やっぱり必要だな。俺の相棒、もう1つの半身。嘲笑する虐殺者。ニーズヘッグが。
この戦闘後、ランカのコンサートに皆で行き、オズマとキャシーがよりを戻したとか何とかいう噂が流れる事になる。
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