マクロスF
0737話
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
脱ぎ捨てることで凌いだのだ。……確かにどこからどう見ても脱皮にしか見えない。生物兵器ならではといったところか。
反応弾の攻撃を凌いだバジュラは、重兵隊バジュラに限定はされているがほぼ100%。機動兵隊バジュラに関しては反応弾によりほぼ消滅しているが、重兵隊バジュラの方は逆にほぼ100%が脱皮という手段で致命的な反応弾の攻撃を凌いでいる。
そして脱皮という生物兵器ならではの方法は、新統合軍のパイロットの意表を突き数秒の空白を……させるかっ!
VF-171へと背中のビーム砲を撃とうとしていた重兵隊バジュラへと、ガンポッドの弾丸を撃つ。
連続して放たれるその弾丸は重兵隊バジュラの胴体へと命中し……撃破出来ない!?
確かに攻撃は命中している。その証拠に重兵隊バジュラは着弾の衝撃でVF-171へ放ったビームが逸れたのだから。だが、あくまでも衝撃で逸れただけで、撃破はされていない。
素早く戦場を見回すと、同じような光景が至る所で繰り広げられていた。ガンポッドやミサイルを撃ち込む新統合軍のパイロット達だが、そのほぼ全てが効果が無いままに防がれ、弾かれ、その隙を突くかのように重兵隊バジュラのビーム砲により撃ち抜かれ、爆散してく。
「オズマ!」
『分かっている! 全機、まずは敵の情報を得る。攻撃ではなく回避に専念しろ!』
そんなオズマの声を聞きつつ、ファイターのまま群れから突出してきた重兵隊バジュラが放った重量子ビームを回避。そのまま擦れ違い……ちぃっ、このままだとマクロス・クォーターに。させるかっ!
ガウォークになり、ISCの悲鳴を聞きつつも強引に機体をその場で反転。マクロス・クォーターへと向かおうとしていた重兵隊バジュラの背後からビーム砲を放ち……そのビームは抵抗もなくバジュラを貫通して爆散させる。
「ビームは効いた、だと?」
反応弾の脱皮はともかく、ガンポッドは効果が無かったのにビームは効く?
『どういう訳か分からないが、とにかく助かった、アクセル。理由は分からないが、お前の機体のビームしか効果が無いらしい。敵の撃破に集中してくれ』
『そう、既に貴様等の武器は奴に通用しない。アクセル・アルマー以外の武器はな。そしてアクセル・アルマーの武器も今は過去になった』
その言葉と共にブレラ機を含めた3機のVF-27がバトロイドのまま重量子ビームを放ち、バジュラを撃破していく。
「過去、だと?」
『そうだ。バジュラは常に進化し続ける生物だ。1個体の受けた損傷情報は瞬く間に群れ全体に蓄積される。そして、蓄積された情報を基にして新たな個体が生み出される』
『つまり、ある程度繰り返して攻撃を受けるとやがてその攻撃手段に耐性を得て通じなくなる? 反応弾のように』
ルカの呟きを聞き、納得する。確かにビ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ