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転生とらぶる
マクロスF
0737話
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奴に構っている暇は無い。それに、正直悔しいがVF-27はVF-25よりも性能は上だしな。奴を殺すなり捕獲するなりしたら、フロンティア船団を守る戦力が減る事になる。それよりも、俺達も早くマクロス・クォーターへ戻るぞ。真偽はともかく、情報を確認しないとどうしようもない」
「了解した。……折角ここまで来たのにな」

 周囲の様子を眺めつつ溜息を吐く。
 ここまで潜入して、更に騒動を引き起こした以上は2度とこの進入路は使えないだろう。少なくても警備に関しては今日よりも確実に厳しくなる筈だ。
 そんな風に思いつつ、急いで去って行くオズマの後を追うのだった。





『デルタ1より各機。敵バジュラ群はトゥエルブ2よりフロンティア船団を目指して直進中。現宙域で阻止せよ。尚、船団との接触阻止を最優先とする為、反応弾の使用を許可する』

 VF-25Sのコックピットに、マクロス・クォーターからキャサリンの通信の声が聞こえて来る。にしてもガリア4の一件からこっち、反応弾の使用許可が簡単に出るようになったな。いや、攻撃力不足に悩んでいた俺にしてみれば嬉しい限りなんだが、新統合軍的に構わないのか? ……意外に新統合軍でもようやくバジュラの脅威を理解したのかもしれないな。まさか、単なる惰性だとかは言わないだろうし。

『スカル1より各機、絶対にここで阻止するぞ! フロンティア船団には1匹たりとも通すなよ! S.M.Sの名に掛けて!』
『了解!』

 その言葉と共にバジュラとの戦端が開かれる。
 何やらルカがぼうっとしていたらしくオズマに叱られているが、全機が反応弾を一斉に発射すればさすがにそれに合わせない訳にもいかず、取りあえず戦闘終了後まで後回しにされるだろう。……もっとも戦闘終了後にどれだけ注意されるかは分からないが。
 ともあれ、迎撃に出たS.M.S、そして新統合軍のVFから放たれた反応弾が一斉にバジュラへと向かい……
 ゾクリ。
 反応弾が命中する瞬間、念動力が危険を知らせる。
 この状態で危険? 一体何だ? これまでバジュラは反応弾に為す術もなく撃破されてきたのだから、こちらの先制攻撃の一撃は……そんな風に考えている間にも反応弾は爆発し、宇宙空間に幾つもの爆発光による花火を作り出す。だが……俺はその光景を見ながらも、思わず呟くしかなかった。

「マジかよ、嘘だろ?」

 反応弾の爆発。それは確かに今まではバジュラへと致命的なダメージを与えていた攻撃だった。それはこれまでの戦闘が証明している。だが、今回は……

『だ、脱皮!?』

 アルトの唖然とした声が聞こえて来るが、他の者も言葉に出さないだけで驚愕しているのは同様だろう。何しろ反応弾という、バジュラにとっては致命的な攻撃だった筈の一撃を、爆発に晒された甲殻を
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