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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第445話】
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しずつ顔を近付ける俺、フラッシュが焚かれる中、未来は自然と瞼を閉じて上顎を上げる。

 人前だというのに、このままだと確実に俺は未来と口付けを交わす――だが、止めるのも難しく、俺も瞼を閉じて、唇に触れるか触れないかの所で黛さんの声が届く。


「はーい、お二人とも盛り上がってる所悪いんだけど……キスはダメよ?」

「……!?」


 二人して我に返る、いつの間にかスタッフ一同俺達二人がそのままキスをするのではないかとハラハラし、免疫の無いスタッフに至っては恥ずかしそうに視線を逸らしていた。

 俺も未来も、二人して恥ずかしくなり、慌てて二人して離れる、まるで磁石の反発作用の様な離れ方で、黛さんはそれが可笑しかったのか笑みを溢しながら言った。


「あはは、お疲れ様! うんうん、少し盛り上がり過ぎたかもしれないけど、これはこれで悪くなさそうね。 じゃあ、今日は一日ご苦労様! スタッフは後片付け、カメラマンは私と一緒に今回の画像データ確認よろしく!」


 場を仕切り、そう告げるやスタッフは一様に機材を片付け始め、カメラマンは画像データを抜き出すと備え付けられた端末にそれを移し始めた。


「あ、服はスポンサーがあげてもいいって言ってたから、持って帰っちゃって良いわよ? それとディナー券、後日携帯電話にディナー券のデータを転送するからアドレス教えてね? あ、でもデータに限りがあるんだった……」


 不味いといった表情を浮かべた黛さんだったが、未来と美冬(いつの間にか側に来ていた)が黛さんに告げた。


「私と美冬はいいですよ? ちゃんとヒルトの事、取材してくれましたし」

「うん。 それに、服は貰えますし、ディナー券のデータは織斑くんや篠ノ之さん、お兄ちゃんに渡してください」

「良いの? ……ありがと、じゃあ有坂くん後でアドレス教えてね? じゃあお疲れ様!」


 言ってから一夏や篠ノ之に駆け寄り、同様に説明をし始める黛さん。

 二人にもアドレスを後で教えてと告げると、足早に画像データの確認の為に端末へと移動した。


「じゃあお兄ちゃん、着替えようか?」

「……だな、てかもっと時間拘束されるかと思ったが、思ったよりも早く終わったよな」

「そうだね、ちょうどお昼ぐらいだし……少しお腹空いちゃったかな」


 言ってから僅かに舌を出す未来、確かに腹が減っていつお腹の音が鳴ってもおかしくなかった――と。


「ヒルト、着替えに行こうぜ」

「ん?」


 一夏がそう声をかけてきた、篠ノ之の姿が見えないが――。


「箒なら先に着替えるって言って出ていったぜ?」

「成る程。 ……じゃあ着替えるとしようか、美冬、未来、着替え終わったら入り口前
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