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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第445話】
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力を感じないのだから。
とりあえず二秒たったので嫌でも抱き寄せる、甘い香りが鼻孔を擽り、やはり篠ノ之も女なのだなと改めて思う。
ふくよかな胸の膨らみも、布越しとはいえちゃんと感じられ、下手するとさっきの言葉は訂正しないといけないかもしれない。
抱き締められた篠ノ之は大人しかったが、放たれたプレッシャーみたいなのを感じる、一夏からも視線が突き刺さる為、早く写真撮影終わらないかなと切に願った。
一枚、二枚と写真を撮られ、更にカメラマンが場所移動して角度を変えての三枚目、そこで漸くOKとスタジオ内に響き渡るとホッと俺は息を吐いた。
「は、早く離せ、馬鹿者……!」
「そうだな。 ……ほら」
解放するとさっきと同様に飛び退く様に離れた篠ノ之、一夏からの突き刺さる視線も無くなり、俺としてはもう篠ノ之との撮影はこりごりだと内心思った。
「良いわねぇ、織斑くんとのツーショットも良かったけど、案外この二人のツーショットも悪くないわね!」
写し出された出来映えを見て頷く黛さんに、止めてくれと内心思う。
次またツーショットあると、今度は篠ノ之に刺される可能性だってあるかもしれない。
額の汗を拭っていると、今度は――。
「じゃあ、次は有坂さん――双子でツーショット、よろしくねっ」
「あ、はい。 わかりました」
美冬はそう言い、早足で俺に近付くと俺の手を取った。
「……私となら気を使わなくていいから、お兄ちゃんも気が楽でしょ?」
言ってからウィンクする美冬、早速写真撮影が始まり、兄妹の仲睦まじい写真をメインに撮り始めた。
互いの頬をくっ付けあったり、或いは普通のカップルの様に美冬から腕を絡ませたり等――篠ノ之と違って気を使うことなく、自然体での笑顔が出て、スムーズに撮影は進んだ。
最後はソファに俺が座った状態のままでのお姫様抱っこという謎の撮影――美冬がパンチラしないように気を使いながら抱き抱え、一枚を撮り終えるとそこで美冬との撮影は終わった。
「うんうん。 途中から兄妹ってよりも、恋人同士に見えたけど――写真写りとしては最高よ、またうちでモデルをしてもらいたいぐらいにね♪」
笑顔で一枚一枚を確認する黛さんとカメラマン、とりあえず美冬との撮影は終了、因みに一夏達はスタッフが用意した飲み物を飲みながら小さく談笑をしていた。
お姫様抱っこした美冬を下ろすと同時に、黛さんが言葉を発した。
「じゃあ最後、飯山さん。 有坂くんとお願いね? 一応撮影はこれで終わる予定だから、スタッフの皆も気合いを入れてね!」
その激に、スタッフ一同声をあげて返事をした。
美冬は呆気にとられな
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