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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第445話】
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あ次は飯山さん、織斑くんといいかな?」

「わ、わかり、ました……」


 声に覇気がなく、とぼとぼとソファへと歩く未来。

 指示を受け、未来はソファの真ん中に腰を下ろす、下着が見えないように間に熊のぬいぐるみを挟みながら――そして、ソファの真ん中に座る未来を後ろから抱き締めた一夏に――。


「一夏、くっつきすぎ、後十キロ離れろ」

「し、仕方ないだろ!? こ、こういう指示なんだし……」


 一夏が未来を後ろから抱くその姿に、目眩がする――美冬にも正直いえばあんなに近寄ってほしくないのに。


「う、浮気者……!」


 ふつふつと怒りが渦巻く篠ノ之、声は一夏に届いてなく、一夏は不思議そうに篠ノ之を見るだけだった。

 未来はというと、早く撮影終わらないかといった表情を見せていた。

 そして、これも何枚か撮影を終え、離れてもいいよと合図が出ると未来はシワになった服を正しながら俺の隣にやって来た。


「……織斑くんに身を預けるのがあれだけ苦痛だったなんて……」

「ぅん。 ……やっぱり、モデルって私には合わないかも」


 美冬に未来とそう口々にする、今度は篠ノ之が呼ばれ、さっきの美冬や未来にした行為を一夏に対して咎めた後、頭に拳骨一発食らわせた。

 ――たんこぶは出来てないが、とりあえず一夏と篠ノ之も撮影が終わる、終わった頃には篠ノ之も上機嫌だった。

 まあ一夏に腰を抱かれたのが嬉しかったのだろう――と。


「じゃあ次は有坂くんと……篠ノ之さん、お願いね?」

「な、何だと……!? こ、この男と、さ、さっきみたいな事をしなければならないのかッ!?」

「うん、それがスポンサーの意向だもの。 撮影放棄しちゃうと、ディナー券貰えないわよ?」

「くっ……! こ、これもディナー券の為、だ……!」


 やはり物には弱い篠ノ之、撮影ブースの真ん中へと移動した俺と篠ノ之だが互いに距離は離れている。


「有坂くん、篠ノ之さんを抱き締めて? 篠ノ之さんは抱き締められたままカメラ目線でカメラを見てくれる?」

「わ、かり、まし……た」


 嫌々なのがわかるぐらいの表情を見せた篠ノ之、俺も別に篠ノ之を抱きたいとは思わないのだがカメラマンを待たせるわけにはいかないため、早々に篠ノ之を抱き寄せた、すると――。


「ば、馬鹿者! いきなり抱き寄せるな! 私にだって気持ちの整理があるのだ!」

「あ、悪い。 んじゃ、二秒で整理つけろよ、じゃないと待たせることになるんだし」


 とりあえず一旦解放すると、飛び退く様に離れた篠ノ之――俺だって篠ノ之を抱き締めたいって思ってない、幾ら容姿が良く、今の服装みたいに胸や太ももを強調しても全く魅
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