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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第444話】
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いう事実に気付く、普段のヒルトは動きやすい服装をメインにしてる為スーツ何かは見たことがない。
高鳴る心臓の音を抑えようと呼吸を整える美冬、その後ろから覗き込むように未来が見る中、まず最初に入ってきたのが黛さんで、次に織斑一夏――一夏に憧れを抱く女子が見れば卒倒するかもしれないが、美冬と未来の二人には彼がいくら着飾っても魅力的には映らない。
織斑先生の話では微妙に女心を擽るらしいのだが、二人は全く擽られる部分がなく、逆に彼のビッグマウス等のマイナス面ばかりが見え、評価は上がらない。
更に言えば馴れ馴れしすぎる、これまで女子の名前を下で呼んでもあまり拒否されなかったからか、普通に下の名前で呼んでくるのはやめてほしいと言ったこともある。
だけど、彼は鳥頭だからか全く止めないため、私も美冬も諦めた。
織斑一夏から遅れて入ってくる有坂ヒルトの姿を見て、一瞬時が止まった様な錯覚を覚えた二人。
織斑一夏と同様のカジュアルスーツ、だが織斑一夏と比べると色が暗く、落ち着いた印象を与えるが白銀の髪が映えて映り、より一層魅力的に映った。
恋する女子の贔屓目と言われればそれまでかもしれない、だが……確実に普段のヒルトとは違った一面を見れ、心臓が更に早鐘を打った。
「おっす、悪いな、二人とも待たせて。 篠ノ之にはさっき待たせたって言ったが、あいつの耳には届いてなかったらしくてな、とりあえず一夏に任せて来たよ、これが」
ニッと白い歯を見せたヒルトに、全身の体温が上がる思いの二人。
「こういう事、初めてだから緊張するよな。 美冬、大丈夫か?」
「はぅっ。 だ、大丈夫……だよ?」
狼狽する美冬だが、何とか声を絞り出して答えると、ヒルトは頷く。
「そっか。 二人とも似合ってるな、今日の私服も悪くなかったが、今の衣装も良い。 それに化粧してだいぶ印象が違うよな? ……可愛いよ、二人とも」
「ぁ……」
可愛いよ――普段の時も言われてるとはいえ、場所が場所だけに二人して手で顔を扇ぎ始めた。
そんな中、スタジオ内に黛さんの声が響き渡る。
「はーい、それじゃあ撮影始めるわよー。 時間押してるから、巻きでサクサクいっちゃいましょう!」
二度手を叩く黛さんを合図に、撮影スタッフ全員仕事の顔へと変わった。
取り仕切る黛さんに返事をした一同、五人は指示されるままに写真撮影が開始され、言われた通りのポーズをとり始めた。
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