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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第444話】
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には既にカメラマンがスタンバイされていて、篠ノ之箒は居心地が悪そうに椅子に腰掛けたまま辺りをチラッと見ていた。
入ってきた美冬と未来の姿に、男性カメラマンが熱っぽいため息を吐くのが見えた。
未来はそれが恥ずかしいのか、美冬の後ろに隠れる形でそわそわし、美冬も隠れたい気持ちに駆られたが未来が隠れてる以上は自分がさらし出すしかなかった。
待ち時間はそれほど経っていないにも関わらず、美冬と未来の中では既に一時間以上待ったような錯覚に陥る、二人して時計を見るが、来てからまだ二分ぐらいしか経過してなく、時間は意地悪だという思いに駆られた。
――と、通路のメイク室からスタジオスタッフの声が聞こえてきた。
「すみませーん、遅れましたー。 有坂緋琉人くん及び織斑一夏くんの両名、スタジオに入りまーす」
その言葉に、美冬も未来も心臓が高鳴る。
篠ノ之箒も例外ではなく、落ち着きなく自身の前髪を左右に散らしては整えるを何度も何度も繰り返していた。
美冬と未来も、二人して狼狽する、普段の彼女たちを知る人が見れば、そのテンパり具合に驚きを隠せないだろう――と、通路側から声が聞こえてきた。
「うーん、何かこれ変じゃないですか?」
声の主は織斑一夏だ、内心ドキドキしていたが、想い人ではないという事実にあからさまに表情に陰りが落ちた。
だが、その声に遅れて聞こえてきた声に、より一層心臓が高鳴る。
「あぁ、少なくとも俺なんかまさに馬子にも衣装って感じですよ、これが」
一夏の後に続いて聞こえてきたのはヒルトの声だった、さっきとはうって変わって二人の心臓の鼓動が徐々に早鐘を打ち始める。
「ぜーんぜん! 二人とも超似合ってるわよ。 特に有坂くん何か、その姿を女性読者が見たら確実に評価は変わるわよ! それにしても、十代の子のスーツ姿っていうのも良いわねぇ」
読者の評価が変わるというのは面白くない、散々ヒルトの事を悪く言っていたのに手のひらを返したみたいで二人にとっては印象が悪く感じられる。
学園の子達は、ヒルトの活躍を目の当たりにしてから少しずつ評価が変わってるのを知ってるが、ヒルトの見た目が良くなった位で手のひらを返されては堪らない。
まるで、見た目だけで評価をしてるみたいで……。
だけど、見た目が第一印象を決めるのも知っている、例えば店の店員でも二人レジが居て、片方がイケメンでもう片方が特長の無い、影の薄そうな男子なら誰しもがイケメンのレジに、そちらに行きたがるのが十代女子特有の行動だ。
美冬や未来は、早く清算終わらせたいからレジが誰であろうと気にしないが。
それはそうと、通路の話し声からしてヒルトはスーツ姿だと
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