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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第444話】
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だけど……モデルという事もあり、その大胆な服が他の人にも見られると思うと仕事を断りたい気持ちに駆られた。
……でも、少しでもヒルトが私に意識をしてくれるならという想いが勝り、意を決して小さく頷く。
最近、ラウラやシャルの二人がヒルトと急に仲良くなった事に、色々戸惑いと嫉妬が混ざりあっている、皆とは仲良くしたい、だけどヒルトは渡したくない……そんな負の感情に驚くも、この結果を招いたのは自分が勇気を持って告白しなかった結果だからだ。
ヒルトが前に、未来の事が好きだと訊いた時は嬉しかった――想いは同じだと。
でも、学園に来てから……彼に好意を寄せる女の子が居たことに、軽いショックもあった――セシリアとは以前、ブティックでそんな話をしていて知っていた。
それ以外の子――理央ちゃんが最たる例だろう、後は鷹月さんとか。
軽く頭を振り、負の感情を払拭させる未来に、美冬は不思議そうに彼女の顔を見る。
「みぃちゃん、大丈夫?」
「え? だ、大丈夫だよ? あはは……」
「……そっか。 とりあえず早く着替えよう? メイクさんも待たせてあるんだし」
「そ、そうだね」
美冬の言葉に、小さく頷く未来は着ていた服に手をかける――と、静まり返った行為室内に響き渡る篠ノ之箒の声。
「よし! 着るぞ!」
そんな事を高らかに宣言しつつ、握り締めた拳を天高く上げた篠ノ之箒。
そんな事、いちいち宣言しなくても良いから大人しく着替えようよと思う美冬が、再度ため息を溢した。
ブラウスのボタンに手をかける、窮屈に押し込められた乳房がブラジャーと共に露にされ、少し弾んだ。
美冬の今日の下着の色は蒼、ブラジャーもパンツも一式のものだ――。
何気無く選んだ下着だが、どうせなら兄であるヒルトが喜びそうな色にすれば良かったと思ってしまった。
一方の未来、彼女はピンクと白の縞のブラジャーとパンツ、一見子供っぽく見えるのだが、未来のスタイルの良い身体つきのお陰で、世の男子がその姿を見れば誰もが彼女に欲情するだろう――勿論、手痛い反撃を受けるだろうが。
色違いのブラウスに袖を通し、ボタンを閉めていく二人を他所に、着替え終えた篠ノ之は挨拶することなく更衣室を後にした。
彼女にちゃんとした礼儀を教えなかった周りの大人、特に親に思う所はあるのだがその親とも離ればなれで暮らす羽目になった環境も、美冬には可哀想に思えた。
だが、それはそれ、これはこれで、親が居なくても礼儀正しい子は無数に居るのを美冬は知っている、彼女の礼儀が無いのは多分周りの環境があったせいなのだろうと結論つけた、早計かもしれないが、話し掛けてもヒルトの妹という事で辛辣な態度をとられるのだ、美
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