暁 〜小説投稿サイト〜
一人のカタナ使い
SAO編?―アインクラッド―
第一章―剣の世界―
第6話?少女との出会い
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攻略会議に参加するんでしょ?」
「うん」
「なら、尚更問題なんてないよ。カグヤはなんだかんだ言いながら結局、攻略のために行動をしてるんだから大丈夫さ」
「そうかな……?」
「そうだよ」

?僕は力強く頷く。
?カグヤは臆病かもしれないけど、それよりも優しくて強い――聞いていてそう思った。
?何かすっごくシリアスっていうか、僕すげー上から目線というか……、うんキャラじゃないな僕の。けど、まぁいいか。
?まぁ、そんな僕のことは置いといて、カグヤはというと吹っ切れたような笑顔で、

「ありがとう」

?と言った。
?それに対して僕はというと、赤くなっていく顔を隠すために上着にあるフードを被り、小さい声で「……どういたしまして」と呟くので精一杯だった。何度も言うけど、マジで情けない。
?くそっ、もう少し学校で女の子と会話しとくべきだった、と後悔しているとカグヤが前の方を指さしながら僕に言った。

「あっ、あれが武器屋じゃない?」
「ん??ホントだ、あれっぽいね」
?
?指をさされた方向をフードを外しながら見てみると、確かに武器屋だった。
?店主は僕たちより少し年上っぽい青年だった。もちろんNPCだが。それに周りに数人のプレイヤーがいる。やっぱりみんな気になるんだね。

?僕たちも武器屋に近づいていく。
?すると、周りにいたプレイヤーが一斉に僕の方を向いた。思わず僕はビクッとし、カグヤも驚いたような顔になった。
?原因を探すべく頭を使っていると(もちろん物理的な意味ではない)、周りにいるプレイヤーの独り言程の小さな声が聞こえた。

「おい、女の子だぞ」
「すげーSAOで始めてみた」
「声かけてみようかな」
「隣にいるの誰??彼氏?」
「くそっ、一人だけ良い思いしやがって」

?こんな感じの声が聞こえた。……何故か僕への悪意も含まれているのだけれど。
?ふむ、なるほど。そういえばSAOには女性がかなり少なかったんだっけ。まぁ、偏見だろうけどあまりやってるイメージないもんね。
?それは置いといて、このままではずっと目立ちながらカグヤが行動しなくてはならない。多分、そういうのは普通嫌だろう。ついでに言えば、今現在隣にいる僕だって正直目立ちたくない。

「カグヤ、目立つの嫌?」
「……そうね、あまりそういうキャラじゃないかな」

?顔を若干引きつらせながら、カグヤは答えた。まぁ、僕含めて最近の若者はあまり目立つことを好まないだろう。それを考えてると同情します。

「なら、先に防具屋に行こうか」
「えっ、なんで?」
「先に顔隠した方が行動しやすそうじゃん」
「……気を遣わなくてもいいよ」
「別に気を遣ってるわけじゃないよ。僕がやりたいからやるんだ」

?むしろカグヤが気を遣ってるよ
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