暁 〜小説投稿サイト〜
一人のカタナ使い
SAO編?―アインクラッド―
第一章―剣の世界―
第6話?少女との出会い
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もちろんそんな腕はありませんでした。
?さっきよりも声を大きくし慌てて否定する。……でも、これ墓穴掘ってる気がするなあ。お願い信じて!
?すごく慌てて弁解する僕を見て、最初女の子はビクッとしたかと思うと、今度は可笑しそうに声を出さないようにして笑い始めた。

「じゃ、じゃあお願いしてもいいですか?」

?目に涙を滲ませながら(そこまで面白かったのだろうか)、女の子はそう僕に言った。

「………はい……、お願いされました……」

?さっきの行動に対する恥ずかしさに顔が赤くなるのを堪えながら、全力でダッシュしてこの場から去りたい衝動を必死に抑えながら、僕は返事をした。

「じゃあ、早速行こうか……え〜と……?」
「あっ、カグヤっていいます」
「カグヤか……わかった。僕はユウっていうんだ、よろしく」

?そう言って左手を広げながらカグヤの前に出す(もちろん握手という意味でだ)。カグヤは僕の手に少し戸惑いながら、ゆっくりと手を動かし握ってくれた。うわっ、女子の手って柔らかっ!

「ユウね、わかったわ。よろしくユウ」
「うん、こちらこそよろしくカグヤ。じゃあ行こうか」
「うん」

?そう言って僕は手を放し、歩き始めた。カグヤも僕の隣に来て一緒に歩く。
?女の子が隣にいて歩くことなんてないから新鮮だなあ(姉ちゃんは対象外です)。変に緊張するというか、なんというか……変な感じだ。

「カグヤはどこか行きたい場所ある?」
「別にどこって決めてないけど……そうね、武器屋を見ておきたいな」
「そっか、じゃあ武器屋から行こうか」
「うん」

?ちょうど僕も行きたかったし。
?それより、さらっと敬語じゃなくなっているけれど向こうも敬語じゃないから大丈夫だよね。

「……………」
「……………」

?そこからお互いだんまりだ。ぶっちゃけ何を話せばいいのか全くわからない。ただただ二人で歩いている。すっごく気まずい……!

「えっ、えっと」

?おおっ!?向こうの方から切り出してきた。何か情けなく感じるけど、滅茶苦茶ありがたい。

「ユウは一人でここまで来たの?」
「いや、違うよ。友達と三人で来たんだ」
「へぇ〜、ユウはもうSAO(ここ)で友達ができたのね」
「ん?違うよ。現実世界からの友達。一緒に遊ぶつもりだったんだ」

?このデスゲームが始まるまでは、と口には出さずに付け加える。

「いいね、友達と一緒にここに来れて」
「そうだね、そうかもしれない」

?もし、僕が一人でSAOに入っていたら、今頃僕は死んでいたかもしれない。
?カイの行動力、コウの知識と冷静さに助けてもらって僕は生きてきた。そういう意味では、僕は恵まれているのかも。

「逆に聞くけど、カグヤは一人でこ
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