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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第57話 追い詰められる戦場
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栖家の4人のご案内を言いつけられました」
「案内………だと?」
「お二組にはそれぞれ別々の目的がおありでしょう?ドクター達は是非ご案内するようにと言われましたので」
「そんなの罠に決まってんだろ!!」
と大声を上げ言うヴィータ。
「何故俺とヴィータの名が無い?」
「加藤桐谷……貴方に関してはドクターも興味を持っておいででした。佐藤孝介と同じように転生した貴方自身はどういった事があったのか等」
「!?何故それを!!」
「佐藤孝介?」
「誰の事?」
夜美と優理の問いに桐谷は答える事は無く、イクトの事を睨みながら視線を外さなかった。
「それを貴方が知る必要はありません」
そう言うとイクトは手を上げた。
それと同時に皆身構えるが、それがあだとなった。
「済みませんが分断させて頂きます」
手を下すと天井からバルト達を三組に分ける様に壁が降りた。バルトとなのは、有栖家の4人、桐谷とヴィータの三組にだ。
「バルト・ベルバインと高町なのはは私と。有栖家の4人はそのまま真っ直ぐ。そして残りの2人は………」
「!?敵!!」
「分断して攻撃か!!」
ヴィータと桐谷の方、来た道からガジェットとブラックサレナの大群が2人に向かってやって来ていた。
「ヴィータちゃん!!」
「桐谷!!」
なのはとライがそれぞれ心配して声をかけた。
「行け!!それぞれのやるべき事をやれ!!」
「私達は自分達で何とかする行け!!」
2人の返事と共に激しい音が響く。戦闘が開始された。
「2人共………」
「行くぞ星」
「分かってる。絶対にレイを助け出します!」
「うん!!」
「レイ、待ってて………!!」
4人はそれぞれ気合を入れ直し………
「では行きましょうか」
バルトとなのはの2人はイクトの後ろを歩き、進むのだった………
「さて、それぞれ動いたね。加藤桐谷とヴォルケンリッターの少女は駆動炉を目指しているのかな?………まあ狙いは良いが、鍵がある以上、動力には困らないのだがね」
「だけど良いの?バルト・ベルバインと高町なのはを鍵の場所へ向かわせて………」
「私はゆりかごで世界が壊れる所と同じくらい、形だけの家族を装っていた者達の戦いも興味があるのだよ」
「………まああの忌まわしい聖王の血が消えるのは私も賛成だけどね」
そう話すクレインと零治の体を得たホムラ。
2人はイクトが分断に成功した所で立ち上がった。
「そう言えばバルトマンはどうするつもりなの?」
「彼は私が相手をするさ。わざわざ私の招待に応えてくれたんだ。それ相応のお礼をしなくてはね」
そう言って手に持った宝石を光にかざす。
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