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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第57話 追い詰められる戦場
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続けていた………








「紫電一閃!!」
「!?」

雷の槍の一閃がガジェットを斬る。

「これで20機目………」

冷静に呟いたエリオは後ろから斬りかかろうとしたブラックサレナを後ろ向きのまま貫いた。


「ギギ……!?」
「中が人じゃないなら容赦しない………!!」

槍を引き抜き、蹴ってブラックサレナを吹っ飛ばす。

「凄い………ブラックサレナの装甲の薄い部分に槍で一突き………それも後ろ抜きのまま………」

エリオの技に驚きながらもギンガも向かってくる相手をさばく。
エリオはゆりかごが動くまでの間、ずっとバルトと共に訓練をしていた。それも互いに敵とみなした純粋な戦闘を。それは零治とやっていた実戦感覚に近い訓練ではなく、言葉通りの戦闘をだ。勿論バルトはエリオを殺すつもりは無い。しかし戦闘不能の大怪我になる程の激しい戦闘をしていた。
そんな中、エリオは耐え切り今日に至っている。勿論いきなり強くなることは無い。だがそれでも今のエリオには怖いものが無かった。

「レイ兄よりもバルトさんよりも弱い………これならまだまだいける!!」

その言葉は決して強がりではなく確信して言っているのだ。

(………ティアナが何故ルーじゃなく、私をエリオに付けたのか分かったわ。彼は強いけど危うい………私は彼のお目付役ってことね)

と、思いつつギンガは相手に拳を入れる。

「エリオ!仕掛けを使うって!あなたがいないとこの仕掛けは機能しないわ!!敵を引きつけるわよ!!」
「はい!!」

ギンガにそう言われ、エリオとギンガは上手く引きつけながらスバルの元へと向かった………
















「うおっ!?」
「リーガル!?くぅ!!」

援護をしながらリーガルと共に2人戦っているリーネだが、2人が担当している場所に敵が集中し始め、次第に押され始めた。

「り、リーネ!援護を!!」
「わ、私も手一杯!!何とか耐えて!!」

リーガルのアサルトタイプは単体相手であれば他のタイプよりもかなり有効に戦えるのだが、複数の敵と戦うとなるとどうしても後手に回ってしまうのだ。近戦装備と少々の射撃武器、アルトアイゼンの様なクレイモアも無ければ複数の敵に牽制として攻撃出来る様な武装が無いのだ。

「くそっ!!ぐわっ!?」

向かって来たガジェットを半身で躱し、そのままカウンターの流れでステークを打ち込む、しかしその隙を狙われ、後ろから攻撃されてしまった。

「リーガル!!!きゃあ!?」

リーガルに注意を逸らしてしまった瞬間、向かって来たブラックサレナに斬り付けられ、装甲にダメージを負ってしまった。

「この!!」

すかさず反撃を
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