暁 〜小説投稿サイト〜
一人のカタナ使い
SAO編?―アインクラッド―
第一章―剣の世界―
第2話?夜の予行練習
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誰だって辛いのより楽なのがいいだろ?」
「そうだけどさぁ………何かこう……ねぇ?」

?うまく説明できずにあたふたするカイ。僕はそれを見てため息をつき、言った。

「まぁ、これは僕の主義というか信条みたいなもんだからさ、別に気にしなくていいよ。お前はお前のやり方でやればいいし」
「……そうだな」
「さて、コウ。僕は大体戦闘についてはもう大丈夫だよ」
「一回でいいのか?」
「まぁ、何とかなるでしょ。これ以上はコイツとの戦い方覚えるだけだし」

?そう言って僕は少し離れたところにいるフレンジーボアを指さした。

「そうか……、カイはどうだ?もっかいおさらいとしてやっとくか?」
「い、いや、俺はいいよ。昼にお前の指導のおかげでたっぷりと体に染み付いたからさ!」

?首を激しく左右に振りながらカイはそう言った。
?コウの指導か……、カイの時はどうだったんだろ?少し気になるな。体に染み付くほどどうやって教えたんだろ。
?しかもあの慌て様、一体何をしたんだ??……少し怖くなってきた。

?考え込んでいると、パンパンと手を合わせたような音がした。

「じゃあ、今日はこの辺にしてはじまりの街に帰るぞ。明日の朝早くに街を出るからな〜」
「ういーすっ」

?僕は返事をしてはじまりの街に戻るコウの背中を追った。カイの方を見てみると、まだ怯えてその場に立っていた。ていうか今まで見たことない程震えてんだけど……、ほんとに何をしたんや。
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