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一人のカタナ使い
SAO編?―アインクラッド―
第一章―剣の世界―
第1話?本当のゲームスタート
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の恋愛イベントがほぼ発生しないだろう。………何と言うか……がっかりだ。

?話を変えるように、今度はカイが僕に向かって聞いてきた。
?
「どうよ??この状況」
「茅場晶彦をぶん殴ってやりたい気分だよ」

?僕の率直な意見にカイが失笑する。
?
「怖いとか早く帰りたいとかじゃねーのかよ」
「だって、腹立つもん」

?僕のその言葉にコウが静かに笑った。こいつのこの落ち着いた雰囲気はなぜか心が穏やかになる。何かの能力使いか。

「なら、絶対生き延びないとな」
「おう!」
「そこは元気に言うんだな……」

?ははは……と苦笑する二人。
?そんな顔されたって僕は本気なので意見を変えるつもりはない。
?理由はもう言ったからいいだろう。割愛だ。

「――さて………」

?そんな言葉のあとにコウがコホンっと咳払いをした。その表情(かお)から笑みはいつの間にか消えていた。
?それを合図に僕とカイの表情も真剣味を帯び始める。この三人でこんな表情をすることがほとんどと言っていい程ないので少し新鮮な気がした。

「……お前と会う前に俺とカイは二人で相談して今後の方針をおおかた決めている」

?コウは真剣な顔つきでそう言った。
?これは予想していたことなので僕はたいして驚きはしなかった。二人で僕のところに来たことと落ち着いていたのが何よりの証拠だ。
?その言葉に対して僕は口を開く。

「で、その方針っていうのは………?」

?ここからが問題だ。
?ここで『俺たち、ここでクリアされるのを待つわ』と言われるか『俺たち、このゲームを攻略することにしたんだ』と言われるのでは全く話の流れが変わってくる。
?僕は少しだけ緊張し思わず背筋を伸ばした。
?僕の言葉に対し、コウに変わってカイがそんな僕には気付かず――ていうかお構いなしに口を開いた。

「俺たちは話し合った結果、茅場晶彦に挑戦することにした」
「……つまり、ゲーム攻略を目指すってこと?」

?僕は自分なりの解釈をし、聞きなおす。

「まぁ、そ〜いうこと」

?今度はコウがズボンのポケットに手を突っ込みながら僕の言葉に返した。
?コウがそれを言うと二人ともさっきまでの真剣な顔からさっきまでの穏やかな表情に戻る。

「ユウ、お前はどうする?」

?カイが優しく笑いながら言った。

「別にここに残るって言うんなら俺らは止めない。むしろ俺的にはその方が助かる。お前が絶対に死なないっていう保証がされるからな」

?あらやだかっこいい。
?僕が女だったら惚れてるかもしれない。ていうか、そういうことは女子に言えよ。絶対にモテるぞ。まぁ、保証はしないけど。
?僕はにっと笑い返しながら腰に片手を置く。

「おいおい、お前らだけ危険な
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