暁 〜小説投稿サイト〜
一人のカタナ使い
SAO編?―アインクラッド―
第一章―剣の世界―
第1話?本当のゲームスタート
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は自分のお尻を両手ではたいた。
?別に現実世界とは違い地べたに座ってもお尻は汚れたりしないが、なんとなく癖になっているようでやってしまう。
?そんな僕を見てカイはいつもの学校での時のようにやれやれ……といった感じで笑う。

「おいおい……行動に出すのが遅すぎるだろ」
「うるさいよ、こっちもこっちで混乱して大変だったんだっつーの」

?そう返答しつつ二人に再会できたことに今更嬉しく感じる。まぁ、現実では昨日あってるんだけどね。
?僕は何気なく周囲を見渡した。すると、もうこの場には最初の時よりの半分ほどしか人がいなかった。

「あれ?」
「ん、どうした?」

?僕が思わず出した声にカイが反応する。コウは視線だけ僕に向けていた。

「なんかさ、茅場晶彦の話が始まる前よりも男増えてない?」

?僕はまだ周りを見渡しながらそう言った。カイも僕の言葉を聞き、周囲を見渡す。

「あっ、マジだ」
「なっ?」
「どーいうことだ?」

?僕たちの疑問にコウが口元をつり上げる。

「どうしたコウ、いきなり」
「……いや、別に」
「知ってるなら言えよ〜」

?コウは何事もなかったかのように無表情に戻り(スゲーな)、僕たちの疑問に答えた。

「……このゲーム始める前にさ、初期設定あったじゃん」
「うん」
「初期設定にはさ、アバター製作も含まれていただろ?」
「あっ……」

?この時点でカイは理解したらしく、そんな声を上げた。そのあとコウと似たような笑いをする。
?……何が分かったんだろう。まだ僕にはさっぱりなんだけど。

「……まだ分かんない?」
「全然」

?コウがやれやれ……といったリアクションを取る。なんか腹立つし傷つくからやめて。

「アバター製作ではさ、性別も選べただろ?男か女」
「……あっ……」

?なるほど、ようやく理解した。
?つまり、男なのにアバターの性別を女にした人がいたってことか。だけどそれは茅場晶彦によってアバターを現実の自分に変えられた。だから女から男になった人がいるのか。

「でも、なんで性別を変える必要があったのさ。意味なくない?」
「……意味はある。男に寄って行っていい待遇をされたかったんだろ。武器を買ってもらうとかパーティーに入れてもらうとか」
「ふーん、なるほどね」

?まぁ、結局それは無駄に終わったのだが。というよりもむしろ性別に合わせて名前も付けているはずなので恥ずかしい思いをしているかもしれない。うわぁ、考えただけでぞっとする。
?それに多分現実の自分に姿が変わったせいで男性の方が圧倒的に人数が多いだろう。周りを見るだけでも女の人は一人もいない。野郎ばっかりだ。どんだけの男が女になってたんだよ。
?これでは素敵な女子との出会いなど
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