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一人のカタナ使い
SAO編?―アインクラッド―
第一章―剣の世界―
第1話?本当のゲームスタート
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こかに茅場晶彦に会うこと。
?きっと彼は絶対にこの世界のどこかにいるはずだ。現実世界からモニターで見ている可能性もあるけど、それは考えにくい。なぜなら彼はこの今の現状を鑑賞ためにナーヴギアを作り、SAOという仮想世界を造った。
?それならばきっと遠くからではなく、近くから観察するはずだ――例えば自分もプレイヤーの一人としてSAOに参加するとか。
?探し出して僕が彼に対して抱いた疑問を解消してもらう。これは攻略と同時進行でするつもりだ。
?直接会って色々言わないと僕の気が済まない。ついでに一発殴ろ。これだけひどいことをしたんだ。それぐらいは許されるだろう。

「絶対に……クリアしてやる」

?僕はベンチを殴った(正確には殴ってないけど)方の拳を夕焼け色に染まった空に向かって突き出し、自分の決意を改めて確認した。


◇◆


「さて……そろそろ二人を探すか」

?もちろん『二人』とはカイとコウの事だ。多分二人とも現状に混乱して焦っているだろう。
?ふっ、全く……仕方ないなあ。これだからあいつらには僕が必要なんだよね。ほんと、やれやれだぜ。
?思えば小さい時からそうだった。幼稚園の時も僕から声をかけなければ全然一緒に遊ぼうとしなかったし、小学生低学年の時もよくくっついていた。……いや、どっちとも僕のことか。

?あの二人は小さい頃から積極的だった――特にカイ。
?あいつ、僕が幼稚園で一人で遊んでいたときに外に引っ張り出してくれたんだっけ、結構強引に。なかなか衝撃的な出会いだったぜ。
?まぁ、話すつもりはないけど。昔のことはあまり語りたくないし、語る機会もないだろう。
?コウはあまり表情が顔に出ないけれど意外と肝が据わってるから、よくよく考えたら落ち着いているかもしれない。

?それに二人とも僕より先にSAOにログインしてるはずだから僕よりも慌てず冷静に対応してる気もするし、二人はすでに合流してそうだ。
?もし、そうならば僕を置いていかないで欲しいな。となると早く二人を探し出さなければ。
?二人ともそんなことをするようには思えないけど状況が状況だ。もしかすると本当にそうするかもしれない。

?僕は二人を探しに行こうとベンチから立ち上がろうとすると、下をむいて地面しか見えていなかった僕の視界に二つの影が入ってきた。

「何してんの?お前」

?見上げてみると、そこにはカイがいた。
?その表情は何事もないかのようにいつも通りの無邪気そうな笑顔だった。
?カイの隣にいるコウはいつも通り落ち着いた表情をしていた――ていうか、ぼーっとしていた。うおぉう、相変わらず全然何考えてるかわからねぇ。
?僕は口元を自然と上げて、立ち上がる。

「いや、お前らを探そうとしてたんだよ」

?そう言いながら僕
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