第3章
月光校庭のエクスカリバー
第73話 それぞれの決着
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はは好きなタイミングで食っちまう派だし。じいさん所にエクスカリバーでも持ってくか。あ、そう言やぁ、欲求不満でクロト切り刻んちまったけど…ま、いっか♪」
「ハァハァ」
やっぱりこいつの負担はキツいな。
この騒動が終わったら、しばらくこいつの慣れに鍛練の時間を全部回すか?
「………」
「……だんまりだな?」
「……話…聞いてたんだろ…?」
「……まあな」
飛び出すタイミングを計っている間、こいつと奴(おそらくあいつがベルって奴だろう)の話を聞いてしまっていた。
まさかこいつとあいつ、それと神田があの血の悪魔の子供達(ブラット・チルドレン)と呼ばれている存在だったとはな。
「……で、バケモノを救った感想どうだ…?」
「ずいぶん自虐的だな?」
「……何だかいろいろやるせなくなってな」
心を許した人達が実は自分達を忌み嫌い、殺そうとしていたと言う事実が思いのほか来るものがあったのだろう。
ぶっちゃければ信頼していた人達が自分達を裏切ったみたいな物だからな。
「……で?」
「ん?」
「……どうなんだ?さっきの質問の答えは?」
「……………ハァ。ぶっちゃけ、お前らが血の悪魔の子供達(ブラット・チルドレン)だろうと何だろうと正直どうでもいい」
「……そう言えば、親友が悪魔だったな…」
「それに関しても、あいつが悪魔だろうと何だろうとどうでもいい。あいつはあいつだ。イッセーだから一緒にいるんだよ。千秋も鶇も燕もな」
「………」
「それに…」
「?」
「あいつもそんな事なんかどうでもいいって言うだろうしな」
「……仮に異能の存在を全く知らないただの人間でもか?」
「さすがに驚きはするだろうが、あいつはそんな物で人を判断しねえよ」
「……あの三人もそうだが、お前らずいぶんあいつの事を信頼してるんだな?」
「今のあの三人があるのはイッセーがいたおかげだからな」
「?」
「鶇と燕。あの二人もお前らほどじゃないが似たような境遇でな。周りの奴らはどいつもこいつも二人を忌み嫌うか我関せずだ。かくいう俺もな」
「……そうなのか?」
「あの頃の俺は厄介事になるような事には関わらないようにしてたからな。家族やイッセーに要らぬ被害を被らないようにな。要は他人だから関係無いってやつさ」
「……薄情だが、ま、妥当な判断じゃないのか?自分から関係の無い厄介事に首突っ込むなんてバカのする事だ」
「……あいつはそのバカに分類される奴何だよ。昔から…」
「……それは苦労しそうだな…」
「まあな。だが、そんなバカなあいつにあいつらは惹かれた。だからこそ、そんなあいつを侮辱したお前に激しく怒りを覚えたのさ。むろん俺もな」
「……それは悪かったな」
「ま、本人があんまり気にしてねえし、千秋がいろいろかましてくれたからな俺は気にしてね
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