第3章
月光校庭のエクスカリバー
第73話 それぞれの決着
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の強さは桁違いだったは…敵わないって悟って直ぐに逃げたんだけど…」
「お前だけ逃げ遅れ、さらに追っていたフリードと遭遇して返り討ちにあったと?」
「………」
イリナは黙ってしまう。
「……私のエクスカリバーは…?」
「置いてきた。近くに強い気配を感じたんで回収してる余裕は無かった」
「……たぶん、コカビエルの物だと思うわ…」
「……だろうな」
気配だけでとんでもないバケモノだって言うのが分かった。
あれは想像以上だ。
もし戦う事になったら俺達は勝てるのか?
アアァァァァァァァァッ!!!!!
「……何…!?」
「悲鳴?」
遠くの方から男の物と思える悲鳴が聞こえてきた。
少なくとも木場やライニーの声じゃない。
俺は近くの茂みにイリナを座らせる。
「……お前はここで待ってろ。様子を見てくる」
「………気を…付けて……」
「ああ」
俺はその場から悲鳴が聞こえた方へ向けて駆け出す。
そんな具合で悲鳴が聞こえてきた場所まで来ると、ライニーと神田がやられかけている現場に遭遇した。
そして、隙を伺っているとライニーが殺られそうになったので飛び出し、敵の腕を切り飛ばし、現在に至る。
「あーりゃりゃ、腕斬られちまったな」
目の前の男は特に気にした素振りを見せず、飛ばされた腕の下へ歩いていく。
俺はそんな奴を警戒しながらライニーを担ぎ、神田の下に行く。
神田の近くにライニーを降ろし、神田の様子を確認する。
ケガは酷いが気を失っているだけのようだった。
「あーいってー」
奴はそう言いながら腕を拾い、切られた袖口を取り払って切断面同士をくっつけ合わせた。
「な!?」
切断された腕が何事も無かった様な状態になり、平然と動かされていた。
(何だあれは…)
「さてと、お前名前は?」
「……士騎…明日夏…」
「うん、覚えた。じゃ、殺すか♪」
そう言った瞬間、奴は醜悪な笑みを浮かべ、尋常じゃない殺気放ち出した。
「………」
俺は無言で雷刃(ライトニングスラッシュ)を鞘に納める。
シュッ!
そして俺は手持ちのバーストファングを全て奴に投擲する。
「あ、やべ」
カリス・パトゥーリアが奴らと協力関係である為かバーストファングの事を知っているようだ。
奴はすぐさまナイフを数本投擲し、バーストファングに当てる。
ドガガガァァァン!!!!
その瞬間、バーストファングは他の奴を巻き沿いその場で大爆発が発生する。
だがむしろ狙いはそれだった。
「……Voltekker!!」
爆発と同時に雷刃(ライトニングスラッシュ)の発動コマンドを呟き、身体に電気を流し込み、身体能力を劇的に強化し、二人をまとめて担ぎ、その場から駆け出す。
「ケホ。あーけむぅ。つかはえーなぁ。追い付くのは無理かな?まあいっか。好物
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