第3章
月光校庭のエクスカリバー
第73話 それぞれの決着
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えみたいだな?まあ、無理もねえか。お前ら結構慕ってたし、ユウちゃんなんか姉の様に慕ってたからな。だが事実だぜ」
「ッ!!」
「あのシスター共はな表面上はお前らに慕われるような女達だったが、陰じゃ俺達の事をさんざん忌み嫌ってたぜ。まあ、本気で俺達の事を思ってくれてたノモア神父の手前、安っぽい仮面を着けてたが、俺達やノモア神父が寝静まった途端、仮面をとってさんざんな事を言ってたぜ。ちなみに俺は偶然それを聞いちゃった♪ま、元々俺はそう言うのに鼻が利くから特に驚かなかったけどな。会話内容も凄いぜ♪怖い、気持ち悪いは当然、どうやって殺すかなんて議論してたのを聞いた時は笑ったな♪お前らそれでも神に遣えるシスターかよってな♪」
「………」
でたらめだ!
耳を貸すな!
「んで、俺がノモア神父を殺して不満が爆発、同じ思いの本部の連中と協力し、戦えるお前とユウちゃんを教会から引き離し、討伐対象だった強力で危険なはぐれ悪魔を誘導、自分達だけの安全を確保し、子供達をはぐれ悪魔に襲わせ、戻ってきたお前とユウちゃんを戦わせ、二人が死んだところで本部の戦士(エクソシスト)達がはぐれ悪魔を討伐って筋書きだったけど、誤算が生じた。お前がはぐれ悪魔を倒しちゃった上、結果的に十字義肢(クロス・リム)でパワーアップしちゃったからな♪」
「………」
「今回のエクスカリバー奪回任務にお前らがいるのって案外俺達を忌み嫌う連中が死なせるつもり送らせたんじゃねえのか?なんせ俺らのボス滅茶苦茶強いぜ♪俺なんか小指一本で瞬殺かもな♪」
「………」
「あれ?だんまり?」
俺は反論できなかった。
こいつが言っていた事と同じ事を俺も思い至っていた。
でも俺はそれを無理矢理あり得ないと現実から目を逸らしていた。
だが、目の前で同じ事を言われ、それが事実だと思った瞬間、もう何だかやるせなさを感じてしまった。
「反論無しね。じゃ、もう死んじゃえ♪」
奴はそう言うとナイフを手に振りかぶる。
(………姉さん……)
ズバッ!
俺の耳に肉が切り裂かれる音が入ってきた。
「あれ?」
だが切られたのは俺ではなく、ナイフを持ったベルの腕であった。
「……テメェ…」
「………」
そこにいたのは、ユウの持つ十字具(クロス)と同じ鍔の無い刀を握っている士騎明日夏だった。
「生きてるか?」
「………何とかね……」
俺は現在、傷付いたイリナに肩を貸しながら森を進んでいた。
応急手当はしたがダメージは深刻な物であった。
「木場とゼノヴィアは?」
皆とはぐれる原因となったあの爆発の中でイリナが木場とゼノヴィアと一緒に逃げていったのを確認したはずだが、近くに二人の姿が無かったのを気になった俺はイリナに聞く。
「……あの後、私達はコカビエルと遭遇したの…」
「………」
「……あいつ
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