第八十四話 Encounter
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働きは想像を超える成果を収めたの。でも、その性能の高さは危険だと考えられ始めた…。そんな中、課題を無視して危険な行動を取るようなレプリロイドも出て来て、彼の評価は下がっていってしまった。それでもゲイトは自分の実力を認めてもらうため、更に高性能なレプリロイドを造り始めたの。勿論、上司の命令を無視してね…」
上司はいつも苦い顔をしていた。
ゲイトのレプリロイドのせいで他のレプリロイドが犠牲になり、責任は上司に行き着く。
損害賠償の書類を見て、上司は酷く不機嫌な表情となった。
エイリア「そしてある日、事故と見せかけて彼の造ったレプリロイドは処分されてしまったの。上司の命令だったわ。その時私も何体か…」
ルイン「ヤンマークやタートロイド、そしてヴォルファングだね?」
エックス「そんなに危険だったのか?ヒートニックスはともかく、ヤンマークやヴォルファングを見る限りあまり危険には見えなかったけど…」
ルインやエックスの問いにエイリアは悲しそうに口を開く。
エイリア「いいえ…そんなことはなかったの。ただ彼の作り出すプログラムが高等過ぎたのよ。解析出来ない部分が多くて使用するのが難しかったの」
ルイン「え?」
エックス「それだけのことで?俺やルインだって未だに解析出来ない部分が多いのに…」
今ここにいないゼロやルナも同じようにブラックボックスの塊だ。
ジャンク屋のルナはいいとして、ハンターとして活動している自分達には何もないというのに何故ゲイトの造ったレプリロイド達は処分されたのだろうか?
エイリアは再び沈黙した。
次の言葉が発せられたのは少し経ってから。
キーボードを叩く音とよく変わるモニターの映像のせいで時間はそれ程長くは感じなかったが…。
エイリア「言いにくいんだけど…」
声を落として、聞かれたくない真実をエックスとルインに告げる。
エイリア「彼は最強のレプリロイドと呼ばれるエックスとゼロ、ルイン。あなた達3人を目指していたの…」
ルイン「ゲイトが私達を?」
エイリア「ええ…前にゲイトがあなたにも言っていたでしょう?簡単に解析出来るようでは偽物だって…」
ルイン「う、うん…でもゲイトはこう言ってたよ?エックスやゼロのような優れたレプリロイドが沢山造られれば、この世界は更に栄えるはず、人間やレプリロイドの犠牲も少なくなり、平和の維持にだって貢献出来るはずだって…」
エイリア「そうね…確かにゲイトも最初はそれを目指していた。彼が作ったプログラムは誰にも解析出来ない程に高度なものになっていった。私なんかより遥かに優秀だったのに…。課題をそつなくこなした私の方が昇進。ゲイトは誰にも認められることはなかった……。それからゲイトは孤立していき、こう言い残して去っていったの
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