暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS〜破滅大戦〜
1st
邂逅篇
第3話『エレア・フィールドハイト』
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若干怒り気味に声を荒げて言う。

その後、暫く沈黙が続く。

さっきまで若干怒り気味だったエレアは、今度はその沈黙に耐えられなくなったのか、少し不安そうな表情を浮かべた。

しかし、その表情は途端にパァッと明るくなった。

「ハァ‥‥まあいいや。わかった、アンタの言うとおりにするぜ」

「ヘッ! 世界を壊すだァ? 上等じゃねーか、燃えてきたぞ!」

驚愕や呆れなどの様々な感情に振り回されていた2人の瞳には、確かな覚悟が宿っていた。

「あ、ありがとうございます!!」

エレアは説明を始めた最初と同様に、2人に深々と頭を下げた。

しかしそれは、その時の謝罪≠フ念とは違う、心からの感謝≠フ念だった。

「じゃあ、早速行くか」

「ああ!」

一護とナツは拳を合わせる。

ホンの少し前に出会ったばかりの2人だったが、世界の崩壊≠ニいう未曽有の危機を前にして、その間には確かな仲間意識が生まれていた。

そして、そんな2人の足元に、エレアは転移魔法陣を展開した。

「それでは頼みます。世界の崩壊──破滅≠喰い止めるために‥‥」

「「おう!!」」

まるで2人の声に呼応するように、魔法陣が強い光を放ち、2人をここへと導いた時と同様、今度はミッドチルダへと導いた。

こうして、一護とナツはエレアに見送られながらミッドチルダへと向かった。

しかし、2人を見送ったエレアの表情が一変する。


「ごめんなさい‥‥」


エレアは小さく呟いた。

その頬に、一筋の涙を流しながら──‥‥。


─ To Be Continued ─
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