暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王GX〜決闘者転生譚〜
初年度
学園編
TURN-02『デュエルアカデミア』
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返された。

──よし、

「だったらもうお前とは口を利かない事にしよう。これで万事解決、無問題(モウマンタイ)

《すみませんすみません謝りますこの通りです‥‥許してください》

「‥‥‥‥‥」

《マスタぁ〜〜〜‥‥》

涙目で訴えかける少女。

「‥‥ハァ〜‥‥冗談だよ冗談」

《はぁ〜〜〜‥‥よかったぁ〜‥‥》

本当に安堵したようで、少女はその場に座り込んでしまった。

ここまでのやり取りでもわかるように、この少女が俺の精霊だ。

十代でいう所のハネクリボー(相棒)だな。

《そんなマスター‥‥相棒だなんて‥‥》

少女は軽く頬を赤く染め、照れ笑いを見せる。

地の文に反応するな‥‥。

って言うか1人称≠フ文ですよ?

お前も心を読んでるのか?

「ハァ〜‥‥」

俺は再び溜息をつきながら、部屋のベッドに背中からダイブする。

《あの〜、マスター? もう寝るんですか?》

「そんな訳ないだろ? ちょっと(くつろ)ぐだけだよ‥‥。さすがに立ったまま延々話聞かされちゃあな‥‥」

ベッドにダイブした理由は単純に疲れたから=B

学校での式典などでは恒例であり、全校生徒が思う無くなればいいと思う学校行事ランキング(俺の独断&偏見調べ)≠ナ必ず上位に食い込むであろう校長の長話≠延々1時間ほど、それも立ったまま聞かされればそりゃ疲れるというものだ‥‥。

アニメを見てた時はそんなに長い話する人には見えなかったから、その分、なおさらかも知れない。

そういえば十代が居眠りしてる描写なんかもあったな。

色々と思いを巡らせながら、俺は何ともなしに部屋の天井を見つめていた。

そんな俺に、

《寛ぐのはいいんですけど‥‥》

半透明の少女が声を掛ける。

《アレ、いいんですか?》

山積みにされたトランクを指差しながら‥‥。

「‥‥俺の心労をこれ以上増やさないでくれ」

《そんな事言われましても‥‥》

トランクの中身は勿論、大量のカード。

受験前に整理したカードを、段ボール箱から駅周辺で調達したトランクに移し替えたモノだ。

「はぁ〜‥‥もう1回地獄の作業(カード整理)しなきゃな‥‥」

俺は()(たび)溜息を吐く。

《手伝いましょうか?》

「どうやってだよ‥‥」

《うぅ‥‥すみません‥‥》

俺がジト目でツッコむと、少女が若干涙目で謝る。

──そんな顔しなくてもいいだろ、落ち込むぞ‥‥。

内心シュンとしながらも、俺は渋々地獄の作業(カード整理)を始めた。



数十分後‥‥

「ふぅ‥‥終わった‥‥」

《お疲れ様です》


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