初年度
学園編
TURN-02『デュエルアカデミア』
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成績が悪いオシリスレッド──通称レッド寮の生徒を見下している。
自分たちより成績が低いという点においては、ラーイエロー──通称イエロー寮の生徒もその対象外とはならない。
正直、俺はそういう奴らが嫌いだ。
だから俺は極力ブルーの生徒には関わらないようにしよう≠ネんて事を考えていた。
ちなみに、ここまでの話は別に説明とかをしてるんじゃなく、イエロー寮までの道中でただ単に原作知識のお浚いをしていただけである。
こうでもしないと知識がまた曖昧になりそうだからな‥‥。
そうこうしているうちに、俺はこれから自分が生活をするイエロー寮に到着した。
外装は中々良さげなペントハウスといった感じで、内装もそれに劣らない。
原作のイエロー寮内の描写があんまり記憶に残って無いから、少し不安だったけど、十分満足できそうな生活空間だ。
俺は内心安堵しながら、自分の部屋へと向かい、ドアを開ける。
これから俺のプライベートルームとなる部屋も、外装等からの期待を裏切らない──悪く言えば何の変哲も無い──モノであった。
実を言えば俺はイエロー配属となって、内心では不安半分、安心半分だった。
不安点はさっき述べたとおり‥‥。
対する安心点は、残る2つの寮だ。
落ち零れクラスであるレッド寮は、今にも潰れてしまいそうなボロアパート風の寮。
エリートクラスであるブルー寮は、一転王様やお姫様が住んでいてもおかしくないような豪華絢爛な城風の寮。
‥‥いや、アレは最早寮≠ナはなく城≠サのものだ。
そう感じさせるほどのモノなのだ。
だからこそ、俺は普通に普通で普通なペントハウス風の寮のイエローに配属されてよかったと思ってる。
──けどまあ正直な話、俺は寝ようと思えば何処でも寝られるのだけれど‥‥。
そんな思いを抱えながら、俺は自室となる部屋に入り、ドアを閉める。
《へぇ〜‥‥中々良い部屋ですね》
部屋に入ってドアを閉めた途端、俺の腰に携えられているデッキケースから声が発せられた。
「おいおい、いきなり喋るなよ。びっくりするだろ?」
《いいじゃないですか。別に誰かに聞かれる訳でもないのに‥‥》
俺がその声に反応すると、突然、俺の隣に半透明の少女が現れた。
「確かにそうかも知れないけどさ、お前は一般人には見えないんだ‥‥。これだと俺が独り言言ってるようにしか見えねーだろ? 変な奴≠チてレッテルを張られでもしたらどうすんだよ」
俺は呆れた口調で言う。
‥‥が、
《ほほう‥‥そういうのも面白くていいかも知れませんね♪》
少し悪戯な笑みを浮かべ、まるで言葉の端に音符マークを付けて喋るかのように
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