第六章
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微笑を浮かべてだ。シスターの言葉を受け入れた。その彼にシスターはまた話した。
「罪を犯したとしても。それから離れればです」
「そうすればなのですね」
「神は許されます。無限の慈愛で」
「そうですね。それが神ですね」
神父も優しい顔で話した。
「私達の神ですね」
「心で思うことは常です」
シスターの言葉が続けられる。
「しかしそれが心で留まれば」
「いいのですか」
「そう思います」
「わかりました。それではです」
穏やかな笑顔になった。その笑顔でだった。
神父はシスターの言葉を完全に受け入れだ。再び神を信じその愛を感じるのだった。神に許されぬ愛を感じたこと、そしてそれに破れたことを己の中に留めて。
神に反しても 完
2011・5・1
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