マクロスF
0736話
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いのが微妙に疑問だが。
いや、VF-25を使ってるのがS.M.Sだけであり、そのベースとなったYF-24は数機だけの実験機だ。それを考えれば、新統合軍にそこまで広まっていないのはある意味で当然なのだろう。
「で、どこから行く?」
「……あそこだな」
オズマの視線の先を追うと、そこにあるのは下水か何かの入り口。あるいは地下通路か? ……いや、何であそこまであからさまなのに警備の人員がいないんだ?
「罠じゃないのか?」
「かもしれないが、正面突破よりもマシだろう。罠だとしても、あの中に入ってしまえば人数は自然に絞られる」
確かにあの中に入れば、人数の差はそれ程気にしなくてもよくなる。……まぁ、最悪オズマを影のゲートで逃がせばいいんだし、構わないか。
そう判断して、オズマに頷き入り口の中へと入っていく。
その中は、何らかの意味があるのだろうが下水といった物ではなく普通の地下通路だった。湿っぽい感じがするのは、シチュエーション故だろう。
「地図は?」
「キャシーから手に入れてある」
銃を手に、印籠型の携帯を取り出すオズマ。さすがにこの辺は抜かりがない、か。
その地図に従い地下通路を歩く事、5分程。鉄格子で通れないようにされている通路を発見する。
「ここだな。ここからなら研究所の中に入る事が出来る」
呟き、鉄格子へと手を掛けるが……当然オズマの……いや、人間の力でどうこう出来る筈も無い。
「ちっ! こうなったら……」
「止めておけ」
勢いを付けて蹴りを放とうとしたオズマの肩を押さえる。
「おい、アクセル?」
「蹴りでどうにかしようとしても、音が響くだけだ。すぐに人が集まってくる。それよりも俺がやった方が早いし静かだ」
「……何?」
論より証拠、とばかりに鉄格子を掴んで徐々に力を入れていき……グニュリと曲がったところで手を離す。
「相変わらず、どんな力をしてるんだよ。いや、今回は助かったけどな」
「そうか。だが、その前にお客さんだ」
チラリ、と視線を光の届かない闇へと向ける。
「オズマ・リー、アクセル・アルマー。そこから1歩でも動けば、自分は貴様達を実力で排除する」
本来であればランカの護衛をしている筈の、ブレラ・スターンだった。
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