暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マクロスF
0736話
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「そうだな、だが大統領にしても三島補佐官に騙されている可能性がある。それで……だ。実はバジュラについての調査をやっている場所に忍び込もうと思っている」
「正気か?」

 思わず尋ねた俺は悪くないだろう。現在のS.M.Sとフロンティア政府は真実はともかく、表向きは良い関係を築いている。そんな状態なのにフロンティア政府直轄の研究所に忍び込むというのは、明らかに裏切りだ。
 だが、そんな俺の問いにオズマは何の躊躇も無く頷く。

「当然本気だ。もし三島補佐官が自分の欲望の為にランカを利用しようとしているのなら……絶対に許す事は出来無い。その証拠を掴んで弾劾してみせる」
「で、それを俺に手伝えと」
「悪いが、そうなる。本来であれば俺1人でやろうと思っていたんだが、アクセルの生身での戦闘力を考えると……な」

 さて、どうするか。正直、俺としてはランカの歌がバジュラに効果があるのなら現状のままで全く問題が無いような気もする。何かあれば、オズマやアルト、それに何故か妙にランカに固執しているブレラ辺りが守るだろうし。だが、それを進めているのがグレイスとキノコの2人だというのが問題だ。特にキノコはともかく、グレイスはガリア4で俺とシェリルを始末しようとした疑いが濃厚でもある。そうなると……

「分かった、俺も協力しよう」

 結論としてこうならざるを得ない訳だ。
 俺の承諾の言葉に、ほっと安堵の息を吐くオズマ。まぁ、S.M.Sとしての活動を考えると色々と不味いのは事実だしな。

「それで、いつだ?」
「キャシーに頼んでちょっと探って貰うつもりだ。明日……遅くても明後日には」
「了解した。武器については? 俺は自分の物があるけど、オズマはEX-ギアでも着ていくか?」
「さすがにそれは無理だ。俺は俺で用意しているから気にしないでくれ」

 俺が協力する事は決まり、どこに忍び込むのかははっきり分かったら、後で俺に連絡を入れるということになる。
 一応、これがシェリルを連れ込んだ罰……という形になるんだろうな。
 そんな風に考えながら、部屋を後にするのだった。





「……で、ここな訳か」

 ランカの実験が行われてから数日。既にシェリルもとっくに病室へと戻り、俺の姿はオズマの運転している車の中にあった。

「ああ、キャシーからの情報だから間違い無い。このアイランド3にある公にされていない、異星生物研究所にバジュラの死骸が大量に運び込まれているらしい」
「公にされていない、ねぇ。確かに随分と怪しいな」
「ああ。……あそこだ」

 目標と思われる研究所からかなり離れた位置で車が止まる。
 様子を見る限りでは、銃を構えた兵士がかなり厳重な警備を行っている。……パワードスーツでもあるEX-ギアを着た兵士がいな
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