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転生とらぶる
マクロスF
0736話
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 オズマの言葉に首を傾げるキャサリンだったが、付き合いの長いジェフリーとしては何か感じるものがあったのだろう。小さく頷いて俺の方へと視線を向けてくる。

「アクセル大尉、今回の件に関してはオズマ少佐に任せる。きちんと反省するように」
「了解」

 何らかの目配せに、恐らく話はそれだけは終わらないだろうと判断しつつも小さく頷く。

「アクセル、その……」
「気にするな、別にそれ程厳しい罰を受けるって訳じゃないしな。とにかく、お前は自分の身体を治す事を最優先に考えろ」
「……ええ」

 頷くシェリルを見ながら、そう言えば以前カナリアに渡した薬の解析がそろそろ終わるんじゃないかと、ふと思う。後で直接聞いておいた方がいいかもしれない。

「じゃあ、アクセル。悪いが一緒に来て貰うぞ」

 そう告げたオズマに引っ張られ、ブリッジを出て行くのだった。





「で、無理矢理な理由を付けてまで俺を引っ張ってきた理由は何だ?」
「やっぱり分かるか」

 オズマの執務室で、机に腰を掛けながら苦笑を浮かべるオズマ。その口元には苦笑と呼ぶべき笑みが浮かんでいる。
 この辺、自分でもブリッジでのやり取りはわざとらしいと感じていたのだろう。
 だが、すぐにその苦笑を消して壁により掛かっている俺へと真剣な視線を向けて来る。
 いよいよ本題か。わざわざ俺をここまで引っ張ってきたんだから、それ相応の理由があるのは間違い無い。さて、その理由ってのはどんな理由なんだろうな。

「今日の実験……どう思う?」
「実験? そうだな、ランカの歌は間違い無く効果を発揮した」
「それだ。確かにランカの歌は効果を発揮した、それは間違い無い。だが、今のままでも十分以上にフロンティア船団の戦力はバジュラと渡り合えている。特に新統合軍のひよっ子達も、最初の襲撃に比べれば場数を踏んで尻尾についている卵の殻くらいは無くなってきた。これからもバジュラと戦い続けていけば練度不足は補われるだろう。俺達にしても、ガンポッドの弾丸はバジュラ用に開発されているもので効果が上がっているし、いざとなったら反応弾もある」

 一息でそこまで告げると、自分自身を落ち着かせるように大きく息を吸うオズマ。

「なのに……何故だ? 何故そこまでしてバジュラに対する戦力を整えようとする? ランカのような一般人までをも使って」
「……それを俺に聞かれてもな。それこそ、大統領に直接聞いた方がいいんじゃないか? 確か、今はジェフリーが独自に連絡を取る事が出来るようになっているんだろ?」

 キノコの行動を怪しみ、いざという時の為にグラス大統領はジェフリーと独自のコネクションを構築した。もしキノコが妙な事を企んだ場合は、俺達が大統領の命令で出撃することになるだろう。


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